ぽ～か～ふぇいす さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

学園ハーレム異能バトルのテンプレラノベ京アニ風味

原作未読

第4回京都アニメーション大賞にて奨励賞を受賞した
ＫＡエスマ文庫のライトノベルが原作
奨励賞と聞くと、なんだか大したことなさそうですが
その上にあたる大賞はこれまで1作品しか出ておらず
この作品が受賞した第4回時点ではまだ0でしたし
第3回と第6回。最新の第7回は奨励賞すら出ていないくらいなので
京アニ大賞の中では最上級に近いの評価を得ていると言って良いでしょう

同じ奨励賞受賞作に
中二病でも恋がしたい(第1回)
境界の彼方(第2回)
ハイスピード！(第2回)
などがあります

そして奨励賞受賞作のなかでも
文庫本として出版にこぎつけられるものは多くありません
さらに文庫の評判まで加味した上で
アニメ化の是非を考えるわけなので
京アニ大賞はアニメ化を前提とした文学賞ですが
実際にアニメ化まで漕ぎ着けるのは
他のレーベルと同じかそれ以上に難しいようです

そんな熾烈な競争を勝ち残った本作ですが
アニメ化に際しては1巻の序盤をベースにオリジナル要素を増やし
コメディ&お色気路線に大きく舵を切った模様
私自身ルルや久瑠美がアニオリキャラであると後から知って驚きました
原作はアニメ終盤の雰囲気に近いらしいですね
結局原作を読みたいと思うまでに至らなかったので
伝聞でしかないのですが・・・

ストーリーは1話1話の落差が激しく
回ごとのあたりはずれが非常に大きかった印象
ただ、面白いのはあたり回とはずれ回の感覚が
観る人によって大きく分かれている点
Aさんが絶賛している回をBさんが酷評し
Aさんが叩いている回をBさんが持ち上げていたり
なんてことがあちこちで起こっています
1話ごとの話の振れ幅が大きい分だけ
視聴者の期待するものも幅が大きかったんでしょうかね？

個人的に面白かったのは
第4話 模造家族
第6話 久瑠美とぬいぐるみ王国
第9話 幕末ファントム異聞
の3つですかね
どれも話の展開がめちゃくちゃというか
全く先が読めないカオスなストーリーが面白かったなぁ
逆に大体何が起こるか予想できてその通りに進行していく回は微妙
巷で人気の高いお色気サービス回第8話とか
退屈で仕方ありませんでした

終盤のシリアス展開も真新しさの無いテンプレ進行
序盤からオリジナル部分ふくめて
家族とか幼少期のトラウマとかそういった内容がメインで
しっかり終盤に至るまでの流れを作ってきてるのは分かるんですが
それでも急に主人公無双系バトルアニメになってしまうと
そこまでのおバカなノリが好きだった人には
ちょっと期待外れというかなんというか・・・

２期やりますみたいなことになっても
視聴するかどうかちょっと悩むレベルでした