タマランチ会長 さんの感想・評価
2.6
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
こういう話だったのね
ダグラムのテレビ放送をリアルタイムで観ていた頃、私は中学生くらいだったと思います。ガンダムブームが始まった頃で、ガンダムのようなリアルロボアニメが放映されるということで期待に胸を膨らませて観ていたのですが、当時の私には描写のリアリティーの無さや何やっているかわからない政治上の駆け引きにすっかり絶望してしまい、長い間「2番煎じのクソアニメ」認定されたままでした。
それから30余年の月日がたち、CSで劇場版の「ドキュメント 太陽の牙 ダグラム」を録画しました。劇場版は面白いという評価が当時あったことを思い出したからです。全75話をおよそ80分にまとめた内容で、主に惑星デロイヤの独立を描いています。政情がものすごく分かりやすく、「ああ、ダグラムってこういう話だったのね。」「割と面白いな。」という結論になりました。当時はやたら話が長く冗長で、おっさんやジジイが裏で何やら取引をしていたり、ラコックさんがものすごい存在感を示している割に何やってんのか分からなかったんだけど、80分でまとめられる話だったんだなあ、主人公のクリンを「未来ある若者」の象徴として書きたかったんだなあと妙に感心してしまいました。当時のアニメ事情から、製作側の技術の未熟さ、現場の厳しさなどもあり、ガンダムのような作品はなかなか作れない中、かなり真面目に頑張ってつくっていたのだということがよく分かりました。スタッフのみなさん、長い間バカにしててごめんなさい。
この作品、今の技術でリメイクしたら結構面白いんじゃないかなとも思います。