退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
パートナーがデジモンと共闘することの一つの形?
前作とは登場人物・設定を一新し、世界観の違う作品となりました。
当時売り出していたデジモンカードが登場し、それらを用いてテイマー(パートナーデジモンのいる人間)も戦闘に携わるようになりました。
また、作中で話が進むとデジモンと痛みを共有する場面があったり、究極体に進化する時に、テイマーがデジモンと一体化します。
意見として、戦闘になると子供達は見ているだけになってしまうことが取り上げられていたそうで、上記の要素は、デジモンと共闘するための、一つの答えだったのでしょう。
また、これまでは主役陣のデジモンが究極体に進化することは一部に留まっておりましたが、今作では、殆どのデジモンが進化出来ます。とりわけデュークモンとベルゼブモンは長らく人気のあるデジモンです。
その他、デーヴァや四聖獣等、今後も続く新たな勢力の設定も明確に出て来ます。
一応、ロイヤルナイツや七大魔王も出て来ますが、明確に設定された勢力はアニメにて初めてではないでしょうか。
ただし、難点としてはカードの使用は、成熟期に進化出来る頃から使われなくなり、カードスラッシュはほぼ進化用に使われることになります。
また、後半では他のデジモンアニメでは見られない暗い描写が続き、話が重くなります。
その後半では、デジモンにおいて唯一の、デジモン以外で構成された勢力「デ・リーパー」が出現します。
デ・リーパーは個体も同様の名称ですが、今も尚、デジモンにおける明らかに異質な存在です。
デザイン・行動が不気味でホラーに近く、登場人物を精神的に追い詰めようとしてくるので、それらのイメージが物語に反映されていくような形になっております。
上記の点より、デジモン作品では癖のある作品となってしまいましたが、魅力的な要素も沢山あり、一作品としてはしっかり出来ていると思います。