ノリノリメガネ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いつもよりダークでメッセージ性のあるピクサー
やはり安定のピクサー。ほぼほぼ失敗することはなく、毎年のように合格点の作品を叩き出してくるのは、さすがとしか言いようがない。
{netabare}
今作は動物が擬人化された世界で、いつものポップな内容かと思いきや、フタを開けてみればまずまずダークなクライムサスペンスだった。
また、肉食動物と草食動物との間に生じる差別意識や、小さな動物・特定の種族に対するレッテル貼りがテーマとして取り上げられ、これらは暗に我々人間の社会問題を示しているのでしょう。
それらを主役二人が友情を育みながら乗り越えていくという作品なのだが、全体的にやや説教くさいというか、教科書チックな印象を与えている。
上記のようにメッセージ性は強いが、ダークさがあるので逆を言えば子どもが気軽に見られる作品からはいつもより遠退いているように感じた。
このように差別や友情をテーマにした作品としては過去作の「シュガー・ラッシュ」のほうがメッセージ性もありつつ、ポップさも忘れてない分評価は高いかなと思う。
それでもかわいい動物たちがぬるぬると動いたり、頑張り屋の新米警官ウサギと、イケメンキツネのテンポのよい掛け合いと肉食と草食の壁を乗り越えての友情は素敵だった。
ホップス(ウサギ)の正義感の強さや境遇は新社会人とかにはいい応援になるかもね。
{/netabare}