宮島 蒼 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
青春の美しさと苦しさ
青春の美しさと苦しさが描かれている作品です。
ましろは無垢な天才で自然の象徴。
「才能というやつは無自覚に周囲の人間を巻き込んでボロボロにしていく」と仁が言っているように大好きなことであっても、天性の素質には敵わないことがある。挫折を感じたとき、誰かに嫉妬している自分が酷く厭になる。恋、夢、才能・・・、私も世の中にはどうにもならないことがあると実感したのは高校時代でした。本作のキャラクターは羨ましくなるぐらいまっすぐだから”青春”に傷つけられていく。
でも天才だってとてつもない努力をしているし、一人で頑張っている訳でもないことが確りと描かれている。救いようのない話ではないのがまた良かった。
偶然一緒になった奴らと何かを成し遂げることは楽しいし、一緒に過ごした何でもない日常の風景が宝物になる。文化祭と卒業式のシーンは泣かされた・・・。
原作読んでませんが、七海が幸せになれるのかは気になるところ。
一番好きなカップルはリタ×龍之介。微笑ましい。
(追記:今原作読んでいます)
好きなことを頑張りたいけど踏ん切りがついてない大人は11話で何か感じるものがあるはずです。私の大好きなリタの回です。
必死に騙していた心の核心を突かれた気持ちでした。鳥肌が止まりませんでした。本当に感動しました。
観ていてつらい気持ちにもなりましたが、努力することは楽しくて美しいと再認識させてくれた作品。忘れかけていた色褪せない想いが溢れ出しました。