animeneko さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
仮想世界の加速ゲームバトルアニメ、
原作は、ソードアードオンラインの川原 礫(かわはら れき)が原作者。
SAOと同じようにネット対戦ゲームの中で戦う設定、つまりゲーム中毒者たちが主人公であることはおんなじだね。
原作小説はSAOもこのアニメもほぼ同じ時期に書かれたのか。前後してアニメ化されて双方ヒットというラッキーな原作者だなあ。
アニメしかみてないけど、どちらかというとSAOよりこっちのほうがおもしろい!と個人的には思った。なぜならお話がしっかりまとまっていて、キャラもあんまりブレるということがない作品だったから。また生活感はこちらのほうがあったかなあ。食べ物食べたり、きちんとレンジでチンするところ描いていたりと。
まただんだんとゲーム世界の謎や設定が明らかになっていくミステリー要素、が謎解きドラマみたいでおもしろい。
弱い主人公、または孤独な主人公がネットゲームで仲間や友達そして彼女までゲットするというサクセス・ストーリーはSAOと同じだな。
しかし大きな違い、一番大きな違いが主人公が、デブでチビというキャラデザイン。いまどきこれは珍しい。あんまり今時は流行らない分珍しいがあんまり受けは良くないかなあ?主人公としての性格もイジメを受けててネガティブでゲーマーというある意味リアル。リアルすぎてちょっと受けが悪いかも。
この主人公はリアルではいいところ無いが、ゲームの反射神経だけは飛び抜けていてこの才能に惚れ込むヒロインがまた別の主人公で、今時の流れならこのヒメを主人公にしたほうがよかったかも。このヒメにしてもレベル10になってゲームの謎を解明したいという、いまいちなぜそこまでして知りたいのか?わけがわからん目的でゲームをやっているのでちょっと疑問だったな。
主人公が孤独でダメダメだったけどゲームの世界で活躍して友達や彼女と知りあえて、よかったねとはなるんだけど、やっぱりそれ以上の世界には広がっていかないよねえ。SAOも同じ流れで、最初はいいんだが、友達デキて、心の傷が癒されたら目的達成で、物語がダレてしまう。このアニメもそうなりそうな予感はする。
どうして登場人物たちはこうまでゲームにハマルのか?その理由は物語のなかで繰り返し繰り返し語れるんだけど、友達が欲しいとか心が傷ついているとか、謎を解き明かしたいとか、でもゲーム好きな人じゃないとどれだけ説明されてもなかなか理解できないよねえ。
このアニメのおもしろいところは、まさしく主人公が語っていた。
「ゲームやっていたってしようがないんだ、重ゲーマーのボクだからわかる!」そうだなw
ゲーマーはゲーム仲間が去っていく寂しさを知っている。。ネットゲーム時代だからこそわかる感覚。重ゲーマーじゃないとわからない常識。
現実はゲームやってても友達できたり彼女できたりってなさそう。なので、ゲームにハマって帰ってこない人達の物語、はアニメだけにしておいたほうが安全だろうな