ダレイオス さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
本人達は大真面目なのに笑える要素があるロボットもの
ロボットアニメですね。ただし、それだけでは要素が今の時代では不足しているのか
いきなり、タイムスリップものと判明するものでしたね。
さらに、あまり既存の作品ではない近未来にタイムスリップするもので
珍しいタイプのタイムスリップものだと思う。
過去に行くタイムスリップものなら過去の世界観の資料はいくらでもあるので
作りやすいと思うけど、未来ものとなると資料なんて未来予想図だけど
大抵当てにならないので、作り手の技量が試される設定だと思いました。
開始直後の展開が現代にいる主人公の青葉を殺害しようとする未来人がやってきて
から現代にいる青葉が未来に行くという序盤から動きがあり
しかも未来からやって来て殺そうとするのだからおそらくは未来では青葉が何らかの重要な人物になっている
だろうと思わせる開始です。
暗殺者だけでなく未来の支援者まで現代にいるという謎もあって
状況こそ推定でしかわからないけど、主人公の存在自体が未来では鍵になっているようで
気になる部分を残しながら未来に飛ばされる開始と気になる部分があるので続きは気になる作りだったです。
未来についたら何も知らないのは視聴者と立ち位置は同じなのでストーリーに入っていきやすかった。
青葉については、いきなり未来にわいてきた人間なので
未来では、いきなりわいてきた扱いだったので展開も自然だったのも良かった。
カップリングで使えるという理由で青葉がいきなりわいてきたにもかかわらず軍隊に入れるのも
納得はいきました。そのカップリングなのですが
普通の高校生だが主人公だけは特別な力があり、カップリングというシステムという
そのシステムに適応出来る人とは誰とでも相性が100%となり
いきなりロボットを操縦出来て戦力になるものでしたね。
カップリングは相方がいて主人公だけ誰とでも相性が良いから何も知らない主人公が特別な力で戦えると
主人公が特別に優れているに違いはないけど、相方や仲間との協力を必要としていることにより
主人公だけズルイ・・・という感じはやや抑えられていたとは思います。
そしてカップリングと言う名前だけで笑えるのに
毎回真剣に戦っているのにさらに発展型の「ナイスカップリング」とか言われると
微妙な空気になるので、その感じは何とも言えない雰囲気がありました。
馬鹿アニメでないのはわかるので
どうとって良いのか迷いますが独自性は感じました。
なのでシステム自体は都合が好さそうな気がするけど笑える作りなので好意的にみたいですね。
世界観もわかりやすいのもいいかな
名称が今と同じかはわかりませんが地図的にはロシアを中心としたグループとアメリカを中心としたグループとの
対立なのでわかりやすい。
敵も主人公の青葉にとって何故あの女の子が敵側なのか?的な展開も面白く
序盤の舞台設定は良かった。
作画的な世界観は未来の世界なので独自性を出して欲しかったのですが
制作会社がサンライズだからなのか「ガンダム」ぽいな・・・と思いました。
色々な作画的部分が「ガンダム」なので「ガンダム」の
亜種にしか見えないですね。
無から世界観を構築するのは難しいとは思うのだけどチャレンジして欲しかった。
舞台設定は良いのだけど対立している背景は資源と語られていたけど
その設定はあまりストーリーには出てこなかったかな
戦っている理由はあるにせよストーリーには明確に絡んでは来なかった。
ストーリーは何故女の子が敵側についたのかを中心として流れるので
世界がどうなるのか?をやっているよりは
青葉とあの女の子とは、どうなるのか?だったです。
その要素で進めるので、他により道がない分ストーリーは普通に進んだと思います。
「ナイスカップリング」と変な部分があるわりには内容は普通でした。
青葉もあの女の子のことで命令違反をするのもこの世界では唯一頼れる人物なので
納得はいきました。好きな女の子に付いていくのではなくて
唯一頼れる人物にすがる展開なのは良かった。
どのようにストーリーが収束するのかも1話の展開の時点でほぼ出ているので
それに向かって進んだと思います。
友情もカップリングの性質上、相性が重要なので違和感なく友情ものに
なっていたのは良かったと思う。
こういう設定がないと無理やり友情ものの作りになっていたかもしれないと
考えると全体的に設定の妙がありました。
ただ内容は色々普通でした。
キャラ立ちは普通だしキャラの掘り下げも広く浅くなので普通でした。
敵側の女の子との関係とディオとの関係両方で進めていたので
両方ある分、色々と薄まったかな
しかしながら、友情と女の子との関係をやっていた分
中身はあり作りは手堅かった。
キャラはロボットアニメにしては少なくてバランスは良かったと思う。
減点法で行くと減点はしにくいアニメだと思いました。
減点するとすればタイムスリップ絡みでタイムスリップ出来る以外にも
都合の良い点があった所かな、あの原理は説明して欲しかった。
作画については戦闘シーンは超スピードで空を舞うハデなもので迫力はあり
スピード感もあるので中々楽しめる作画でした。
カップリングと言う笑える性質のあるアニメなので
全体的に明るめの作画なのも見やすくて良かったかな
キャラデザインはどうも「ガンダム」ぽくて手堅いデザインで
作画は良いに違いはないけど、「ガンダム」の印象が強かった。
声優さんについては全体的に違和感がなく上手かったと思います。
脇役のキャラも上手い人が多くメインキャラのヒナ役の早見さんは
声も合っていたし演技も幅がありましたね。
ヒナは状況が目まぐるしく変わるキャラなので
その場面場面合った演技が出来ていて良かったです。
大真面目なのに笑える要素があり一見変な部分があるのですが
内容的には普通でした。1クールとすれば大きな冒険はせず
無難に収束したのが大きいです。
ストーリー的には変な部分や欠点が少ないのは良かったのではないでしょうか
そのためストーリーはそれなりには評価出来ると思う。