退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最後が熱かった。
傭兵団の少年兵たちが主人公。大人たちの理不尽な要求を生き延びてきた彼らは逞しい。
特にミカはストイックで戦闘では容赦がない。
そんな彼らが傭兵団とし独立し、孤児である彼らは団結して困難と生きるための仕事をこなしていく。
火星独立の旗頭になるお姫様を地球まで送り届ける仕事につくが、ギャラルホルンという宇宙の支配を行う組織から目をつけられ苦戦を強いられることとなる。
最終話が面白かった。少年兵たちの犠牲と覚悟、それを止められない大人たち。
ギャラルホルン内の裏切りと敗北。そして復讐劇の最後。
続編に期待。
二周目を見て。
一期はクーデリアの物語だ。
火星に住む名家の娘が現実を乗り越え、理想を抱き続けられるか?
実力もなく、理想だけを持った娘が真の革命の乙女になれるか?ということがテーマだ。
CGSという傭兵会社で大人たちに搾取される少年兵たち。
理不尽な権利と武力で圧倒する支配組織ギャラルホルン。
クーデリアを守って死んでいく鉄華団の少年兵たち。その血の上で自らの理想を語ることの責任を果たそうとする。
クーデリア:「私が地球を目指したのは火星の人々が幸せに暮らせる世界をつくるため。でも火星だけじゃなかった。ここの人たちも同じように虐げられ踏みつけられ命さえも・・・それを守れないなら・・・立ち上がれないならそんな私の言葉など誰も聞くはずがない。私は戦いますたとえ一人でも。もう逃げない二度と。フミタンが言ったように私はあの本の少女のように、希望になりたい」
鉄華団はビスケットの死によって止まれなくなってしまった。最後の攻撃を前にオルガは言うセリフが良かった。
オルガ:「命を金と引き換えにして生きてきた。それはこの仕事を始めたときから・・・いや生まれたときからか。ただな俺たち一人一人の命は自分が死んじまった時点で終わる消耗品じゃねぇんだ!鉄華団があるかぎりな。ここまでの道で死んでったヤツらがいる。あいつらの命は無駄になんてなってねぇ。あいつらの命もチップとしてこの戦いに賭けるいくつもの命を賭けるごとに俺たちが手に入れられる報酬・・・未来がでかくなってく。俺ら一人一人の命が残った他のヤツらの未来のために使われるんだ!」
消耗品からの脱却が切実で彼ららしい。
メリビットとラフタのものの捉え方が鮮明に分かれたセリフ。対等という言葉は、残酷でもあるなと感じた。子どもを子ども扱いしないということは、こういうことかと。
メリビット:「冷たいんですね。あの子たち、ああ見えてもまだ子供なんですよ」
ラフタ:「だから何?」
メリビット:「えっ?」
ラフタ:「そりゃあうちら年だけはちょっとばかり上だけどさ。偉そうに言える言葉なんてないよ。だって同じだもん」
メリビット:「えっ?」
アジー:「私ら女やあの子たち子供がこういう仕事をするってのはそれだけで命懸けなんだ」