うち. さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
無名が可愛かったから、まあ良いかな…
蒸気機関が結構発達した世界観でゾンビっぽい存在「カバネ」が居て人類は壁の中で怯えながら暮らしていた…って「進撃の巨人」じゃねーかと思った。
監督が実は「進撃」と一緒でかつてノイタミナ枠で「ギルクラ」を作ってしまった人らしい、まあリベンジとして進撃風ゾンビを考えた訳ですな。
現在の日本においてのゾンビ人気は「がっこうぐらし」で上がった(と信じたい)海外ドラマ「ウォーキングデッド」でゾンビビームが来ているらしいし、あにこれでも受けが良い。
…でも監督と脚本がほぼ「ギルクラ」と同じなのがこれからのズッコケる伏線にならないと良いが…
物語としてはカバネが乗っている列車が街に突っ込んで来た→大変だー→ガブガブ→みんなカバネになっちゃった→列車で逃げよう!というパニックもののお約束な展開をした。その間に主人公が活躍したり、無名が大活躍したり、モブの最期だったりカバネの残虐シーンだったり見所があるアニメ。
かなり労力を注いでいるアニメで作画や演出は今期で一番かもしれない、息切れしないか心配。総集編の不安がある。
そしてゾンビものは人間同士のいざこざがメインになるという伝統があるので、そこをどう面白く見せるかが重要でしょう。
最終回まで見た感想
・ゾンビもののセオリー通りの展開
ゾンビものとは得てして「ゾンビの脅威」の後には「人間同士の争い」に展開が移行していくので、結局ゾンビテンプレ展開だと感じました。
・突飛な設定を増やす黒結晶
黒結晶なるものでカバネリを別の存在になりよくわからないビームとか出し始めた時は若干失望しましたが面白かったです。
ビームを出す設定ならそういうエネルギーを出せるという設定を説明して欲しかった。
生駒の超能力みたいなのは何だったのか、それは永遠に謎。
・とにかく主役の右腕を失わせたい監督
生駒の右腕吹っ飛んだシーンはまるでギルクラの主人公、集が「僕の王の力があああああ」と絶叫したシーンのセルフオマージュだったんでしょうか、狙ったとしか思えませんでした。同じスタッフでオリジナルのアニメでまた同じ展開をするのは流石に引き出しが少なく感じました。
・巨大な橋のワイヤー(縄?)は簡単に切れるぜ
金剛閣(字が合ってるかは不明)がある街に通じる橋を上げ下げする為の太いワイヤーが投げナイフ一本で切れる素敵な仕様。
あのナイフが凄いのか投げた奴の技術が凄いのか、スタッフが何も考えてないのか…
・作画は春アニメで上位に位置する
全体を通して息切れを感じさせるものの
・まとめ
一話がかなり面白いというのは失速の伏線だった…?…冗談です、全体としてはエンタメ成分が多めで面白かったです、無名の可愛さに救われた部分も多いですが生駒もかっこいい主人公で熱い男だったのは好印象。
ギルクラよりは好きになれたアニメでした。