蟹チャーハン さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
その先は天国か地獄か?! 運命の分かれ道に立つ裁定者の苦悩
死んだ人間が一度は訪れる部屋。
そこはバーのよう内装が施され室内には寡黙なバーテンダーが2人いるだけ。
そこではゲームをしろと言われる。ゲームをしなければ部屋からは出られないといわれる。
そして、一旦ゲームをはじめると、想像を絶する傷みを伴うゲームだと気がつかされ、
勝者と敗者が決まると、自分たちはすでに死者であることが告げられる。
このゲームを行うことで人間の本性を暴きだし、
それをもって天国行きか地獄行きかを決めるのだと。
この作品はあまり事前にネタバレせずに見た方がおもしろい作品かもしれません。
つまらない作品ではないんで、気になったらいきなりでも視聴してみるのがいいかもです。
不思議な設定にドギマギしながら、自分も来訪者のひとりとして、この世界の傍観者のひとり
になってみるのも悪くないかも。
とりま作品を通して複数の人物が登場しますが、その誰もが人生での辛い思いを暴かれることになります。
むき出しの本性にこそ、人間の罪が隠されているといったところか。
生き様や罪を悔いる者もいれば、
遣り残したこと、気がつかされたことへの
未練をぶちまける者などいろいろです。
ただよくわからないのがデキムなるバーテンダーでもあるゲームの裁定者の存在。
別に彼らが天国行きか地獄行きかを決定するわけでもないんで、裁定者というより審判員がふさわしいか。
裁定する人=閻魔様 なイメージなので(古いかw
ゲームを提案して実施させ、真実を告げる…けれど、視聴者の興味はその後、彼らがどうなったのか?
だと思うんですよね。そこまできちんと描いてるわけではないんで、
なんとなーくもやもやしたものが残りましたw
ここからは雑談で~
人は最後にならんと本音はわかりにくいものです。
たとえば死という概念について。
大病を患ってもなお生きたいと願うものがいれば、驚くほどあっさり受け入れて清清しい顔をしている人もいました。
作中でもあがく人ばかりだと興ざめしやすいんですが、そこらは少し変化つけてくれていたので
ホッとしたところでもあります。