もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
初見ではユーフォの魅力半減
テレビ版を短縮してるから仕方ないのですが。
いいシーンと要所のシーンをつなぎ合わせた感じ。
私はテレビ版を見ていたのでまあまあ楽しめましたが、これを初見で見るとどうしてもキャラクターの心情理解が十分にできないのではないでしょうか。薄いなという印象を持ってしまいそう。
ユーフォといえば、細かい伏線が積み重なって要所のシーンがさらに重層的になり名シーンへと変貌しているアニメだと思います。そこが一番の魅力。つまり、短縮は命取りです。なぜこの子がこう思ったのか、こういう行動をしたのか、その背景がなかなか省かれていて魅力半減でした。テレビ版を見ている身からすれば、この子はあの時こうだったからこんなことをしたんだ・言ったんだ と正解がわかります。まるで、〜はなぜ〜と言ったのでしょうといった類の国語の問題のようなイメージ。←伝わりにくいかな??
私が初見だったら
・ゆうこが香織先輩にそこまでこだわるいみがわからない
・なつき先輩が人知れず努力している姿を目撃した久美子のあの反応はオーバー。よくわからない。→これまで練習にやる気のなかった先輩が描かれてたからこその変化・本気がつたわるいいシーンなのにサボってた描写がゼロなので伝わらない
・吹部にはいるか迷ってた久美子がそもそもなぜ急に入部しだしたのかわからない→テレビ版で楽譜を眺めながら中学時代の演奏を思い出すシーンが好きだっただけに!
・私、ユーフォ好きだもん!という台詞がなかったので、その後の滝先生との会話(好きなものがなんとかみたいなとこ)の久美子の反応の意味がわからない
・葉月が秀一に惚れて告白するまでの過程が意味不明。唐突すぎ。フラグすくない。
・高坂さんに影響されて成長する久美子の変化がわかりにくかった。宇治橋を走るシーンの彼女の気持ちが少し汲み取りにくい。
と、なんかいろいろと思いながら見てました。
あー、このシーンは背景あってこそなのになあ、と。
結論、縮めちゃダメですね(>_<)
尺が足りずに薄っぺらくなってるどっかのアニメみたいでした。
個人的には、初見の人向けでなく、一度テレビ版を見た人が名シーンと演奏シーンを劇場のスクリーンと音響で楽しむためのものなのかなと思いました。
あとは新カットや追加された演奏シーン、アフレコし直されてた部分などを楽しむためかな??
とにかく、初見の方は映画ではなくテレビ版見てください。
テレビ版見た方は是非劇場へ(・ω・)ノ
余談ですけど、やっぱり打楽器演奏する様子描くのはどこも京アニには勝てないですね(°_°)