mkt03 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
赤井・安室・コナンのトリオが大活躍!
記念すべき劇場版シリーズ20作目。
ストーリーは、記憶を失った黒の組織の一員キュラソーを巡り、
黒の組織とコナン・FBI・公安との対決が描かれます。
まずアクションシーンが素晴らしかったですね。
冒頭のチェイスシーンに始まり、
終盤の遊園地での攻防は見応えがありました。
タイトルにもあるように、
今回はコナンに加えて赤井・安室の活躍がメインとなっています。
そのため、他のキャラクターの出番はかなり控えめ。
特に、蘭や小五郎はほとんど出番がなかったです。
また、ミステリー・謎解き要素はほぼなく、
普段の劇場版のノリを期待していると今ひとつかなという感じです。
組織ががっつり絡んだ劇場版というと、「漆黒の追跡者」がありましたが、
あちらの方がもう少しバランスよくやっていたように思います。
また、新キャラクターのキュラソーですが、
2時間で処理するには、勿体無い・難しいキャラかなと思いました。
何といっても彼女の背景がぼんやりとしているので、
あまり感情移入ができなかったです。
断片的に描かれたシーンからすると、根っからの悪人というよりは
自分を必要としてくれた場所が黒の組織だったという感じでしたが、
その辺りをできればじっくり描いて欲しかったですね。
そういった点では、「漆黒の追跡者」のアイリッシュの方が
1話限りのゲストキャラという意味では分かりやすく、
良かったかなと思いました。
主題歌は「沈黙の15分」以来のB‘zでしたが、良い曲でしたね。
レギュラー放送のOPにも採用されるみたいですが、
やはり安心感があります。
ということで、20周年記念であり、久々に黒の組織が絡むという点で
期待が高かっただけに、残念な部分が多かったです。
本作の見所は、コナン・赤井・安室の共闘や赤井・安室の対決でしたので、
キュラソー関連の話をもっとシンプルにして、
「14番目の標的」の小五郎みたいに、赤井と安室の過去に焦点を当てる
みたいな感じでも良かったかなと思います。
あとは、黒の組織のヘリ襲撃?がパターン化しないことを祈りますね(笑)
正直、「漆黒の追跡者」とやってることは同じだったので、
次はもっと別の切り口を見せて欲しいです。
最後に、来年は平次がメインとのことでした。
個人的に平次・和葉メインの「迷宮の十字路」は
好きな作品なので、期待したいと思います!