こたろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ストーブリーグが面白い
コテコテの”高校野球”アニメ、第2期です。
1期と同様、球児どもの青臭い体育会系の一生懸命さと、まだ未熟な高校生らしさが本作の魅力。
くっそぉ、このガキ共、可愛いじゃねーか・・・と、思っちゃう次第ですw
相変わらず野球にシビアな作風です。
特に試合運びやゲーム内容には、漫画らしいドラマ性が殆どありません。劇的な逆転劇もなければ、ここぞという時に神懸り的な偶然が・・・なんてことも皆無。
現実の高校野球そのものと同じで、連打でポロポロと点が入ったり、四球や犠打でアッサリ逆転したりという見所の薄さ。
この、なんでもない現実的な野球に、選手達の”心の声”、独白を上手く絡ませて、心理的な部分を描くことによってドラマ性を持たせています。
野球のルールも知らない女性層に、この小難しい配球やら駆け引きやらが多い本作が受け入れられているのが不思議なような気がしていましたが、それは野球のゲーム内容ではなく人間を中心している話だからこそ、なんだと思います。
(もちろん腐った妄想のネタになりやすいというものありますがw)
それよりも私が気に入っているのが裏方の存在。
監督やマネージャーはもちろん、応援団や父兄、教師、果てはお医者さんまで、彼らの野球を親身になって全面的にバックアップしているという地味なところを丁寧に取り扱っています。
「みんなで支えてる野球部」
この一体感は、ちょっと他では見られない味です。
だから、試合じゃないストーブリーグ的な部分も面白い。
これって、スポーツ漫画としては結構画期的じゃないかと。
ともかく、西浦高校ナインの今後が気になります。
是非とも3期も。