STONE さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
楽しい世界は与えられるものではないということ
明るくゆるやかなファンタジーバトルものという基本コンセプトは3期でもぶれることなし。
1期は全体を貫くシリアス要素があり、2期は逆に主筋がなかったが、今回はその中間と
いった印象。
シリアス要素としては、序盤の竜の森での魔物、星鯨内での病魔といったところが
描かれるが、中盤での英雄王アデルの過去話も含めて、明るく楽しい世界として描かれる
フロニャルドも決して安定したものではなく、絶えずこの世界を守る努力を怠らない必要が
あることが強調された感があった。
そういう意味では娯楽性の高い戦興業などもいざという時の演習的側面があるのかなと
思ったり。
残念だったのは、本作ではその戦興業がなかったこと。多くのキャラが一堂に会する戦興業は
本シリーズの花といった印象があり、そういう意味ではちょっと華やかさに欠けた印象も
あったかな。
元々多くのキャラが登場するシリーズでありながら、2期で新キャラを多く投入し、更に
本作でも竜の巫女のシャル、聖ハルヴァー王国の王子リーフ・ラング・ド・シャー・
ハルヴァー、星の民の歌姫アリアといった新キャラ登場。
これは本作に限らずシリーズものではよくあることだが、新キャラによる目新しさが
あった分、既存キャラの存在感が薄くなってきている感があった。
この新キャラのリーフ、アリアに関して、これまで恋愛要素(と呼べるレベルかどうかは
判らないけど)はほとんどがシンク・イズミ絡みであったの対して、レオンミシェリ・
ガレット・デ・ロワとガウル・ガレット・デ・ロワのガレット姉弟の恋愛的側面が描かれたのが
目新しいところ。
バトルの果てにやたらと裸になるお約束は健在だが、本シリーズに関しては作品の雰囲気の
せいか、まったくエロさを感じさせない。
個人的には裸になっても堂々とした態度を崩さないレオ様の凛々しさが好き。