天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
新SFスーパー英雄(?)列伝79
別の作品の感想を書こうと思っていたのですが、昨日聞いたFMで、このアニメの主題歌である「HELLO, VIFAM」が流れたもので、懐かしくなって感想を書かせてもらいます。
まず、この「HELLO, VIFAM」ですが、当時としては珍しい前編英語の主題歌なんですよね。
確か、他にはルパン三世パートⅠくらいだったと思います。
歌の途中に入る管制官(?)のセリフがカッコ良かったですし、メインの楽器がバイオリンというのも珍しかったし印象的でした。
で、この銀河漂流ジェイナス(違)もといバイファムですが、植民惑星クレアドが突如異星人の攻撃を受け、大人達が次々と死んでいく中、主人公のロディ(というか、最初は主人公は誰?的な内容でしたね)達13人の子供とただひとりのオトナであるケイトが練習艦で逃避行を続ける内容です。
そのケイトも主人公であるロディのファーストキスを奪ったあげく(待て)行方不明になってしまいます。
というか、本編での描写を見れば明らかに死亡してるんですけど、後日作られたOVAではちゃっかり生きてましたね(本編での哀しみを返せーっ)
この作品が異色だったのは、主題歌が全編英語だった他に以下の点があげられます。
①宇宙空間におけるRVの姿勢制御バーニアの徹底
登場する主役ロボット兵器であるRV(ラウンドバーニアン)が、宇宙空間で戦闘をするとき、姿勢制御バーニアを使う描写を徹底させてますね。
そのため、絵柄的にはちょっと軽い感じのRVにリアリティを与える事に成功しており、初めて観た時にはおおって感じました。
②主役メカが序盤で活躍しない。
序盤にちょっと登場しただけで、あとは1クール登場しないんですよね。
それはそれでリアルだったんですけど、そのせいで視聴率が苦戦し、打ち切りの危機に・・・
③ファンの署名活動で放送延長
上記の理由等で2クールでの打ち切りが検討されたんですけど、アニメ誌でそれを知ったファンが署名活動を行い、放送時間が変わったものの4クールに延長されました。
また、2クールで打ち切られた一部の地方局でも、同様の運動で放送継続されたそうです。
ただ、それでも打ち切られた地方局もあり、後になるまで2クール作品と思っていた視聴者もいたようで(汗)
とにかく子供達の描写が見事でハラハラしたりほのぼのさせられた作品ですね。
それとオトナが非常にカッコよく描かれてます。特に軍人達が民間人を守るために自らを犠牲にしながら闘っていく様は見ごたえがありました。
最終回、子供たちの親が無事だと分かり、それぞれの親の元に帰っていく(つまり別れ)のですが、ラストのシーンはホント1年間観てきて良かったなと思える描写でした。