runa21 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
これは・・・
死なない新たな生物「亜人」
見た目は人と変わりなく、
死んで見て初めてその人が「亜人」であると判明する。
生存が確認されているのも数例しかおらず、
確保された亜人たちは、
実験の被検体としての過酷な現実が待っていた。
それでも「亜人」は「人」ではないと、
どんなに非人道的な実験が行われていても、
世間様は「亜人」を救おうとは動かない。
そんな中、車にひかれてしまったことにより、
自分が「亜人」だと解った永井圭は、
今まで他人ごとだと思っていた「亜人」の現実をしり、
世界から逃げることを決断する。
って感じの話なんですが、
「非人道的な実験」が行われるので、
結構目を背けたくなるようなシーンも数多くあり、
完全に大人向けな作品ですね。
自分の利益のために、
他人はどうでもいい、どうなっても構わない。
そういう利己的な大人たちが出てきて、
まぁ、なんて言いますか、
ゲスな作品だと思います。
その上主人公はとても合理的です。
独特な絵がますますそう感じさせますが、
彼の感情が全く読めません。
そこをかっこいいと考えるか
自己中心的だと考えるか
怖いと感じるか・・・
それでこの作品の評価が大きくわかれるような気がします。
ただ、とても悲惨な光景や、ひどい描写がありながら、
それを主人公目線で淡々と眺めているからこそ、
この作品を最後まで見ることができたように感じます。
だからあの主人公の性格の設定は、
必然だったのかな?
ただ、あまり好きになれそうもない主人公でしたが・・・。