「ガンダム Gのレコンギスタ(TVアニメ動画)」

総合得点
57.5
感想・評価
384
棚に入れた
1503
ランキング
6951
★★★★☆ 3.2 (384)
物語
2.8
作画
3.5
声優
3.3
音楽
3.4
キャラ
3.2

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

マルチプルアウトの要素が強すぎて確証バイアスだよりの繰り返しのアニメ

まずいきなりOPから始まるアニメで最近にしては珍しいアニメですね。
OPもどことなく懐かしい感じがするので、そのセンスはまずまずだと思う。
しかしながらいきなり、女の子のラライヤが空から落ちてくるシーンから始まるので
えっ?今更そんなベタな展開て・・・まあ
またか・・・と思えるほど独創性はないなと感じました。

そして目に付くのは専門用語のオンパレード
「キャピタルアーミィ」、「クラウン」、「ミノコフスキー粒子」など
いきなり専門用語を並べられても、なんのことやらで
キャラの会話に付いていきにくい。
登場人物すら知らない用語を他のキャラがお前が知る必要のない一言で一蹴し
まったく説明しないのでよくわからないですね。
「ミノコフスキー粒子」の意味は流石に知ってますけど
今までのガンダムとは設定が一緒は限らないし
ガンダム初見の人にはなんのことやらになりますよね。
もちろん、わざわざアニメの中の登場人物がメタ的に説明するのは
逆におかしいので、それが出来ないのであればストーリー展開で
頭に入っていきやすい流れにしてほしかった。
それが出来ないのであればアニメ制作者としては失格である。

そんな頭に入ってこない状態で戦闘が始まるので話には付いていきにくい。
1話の段階では女の子が降ってきて仲間になった
そしてもう1人別の海賊の女の子のアイーダも戦闘で捕まえて確保したと
そのくらいしか頭に入ってこないので、ストーリー的には楽しめないかな
主人公のベルリが海賊との戦いで独特のセリフ回しで戦うのは
面白いとは思いましたが、ストーリー的に楽しめる部分が最初はないので
ただのカッコ付けにしか見えないよね。

それでも3話くらいまではアイーダを取り戻しにきた奴らと
主人公側の戦闘で意味はわからなくはないし
海賊と主人公側の抗争を描いたものなのはわかるので普通に見てたし
戦闘シーンとかはしっかりしているし、敵との戦いは
独特のセリフ回しもあって戦闘シーンは楽しめました。
ベルリがアイーダに惚れたのも男は美人に弱いので捕虜でも惚れる気持ちもわからなくはないけど

アイーダをなぜがみすみす逃亡を許して敵のアジトまで一緒についていく主人公達
でありえないのがチョット・・・
敵の海賊のアジトに着いてからは、何故か敵のアジトでのんびりとリラックスして
自分の家のようにくつろいでいる主人公達で
そうなった心理描写がないので、無理がある展開なのが痛いかな
敵の海賊も何故か普通に歓迎とこれも、うーん無理があるかな?

そして敵の海賊のアジトについたらアイーダはベルリを裁きましょうて仲間に進言て・・・
うーん、さっきまで自分に対しての処遇を人権に反すると不満を訴えてたのに
白状すぎるのでキャラは好きにはなれません。
そしてなぜか、ベルリはなんも心の葛藤もみせずにその人達の仲間入りをして
これは酷いかな
仲間に受け入れる側もなんで簡単に受け入れるのか理由付けがないと
無理があるので話としては破綻していますね。
もう少しキャラの心理をなんとかしないとキャラの心理に付いていけないし・・・
ストーリー展開は専門用語が多いくらいで、テンポは遅くもなく早くもなく
丁度いいくらいに進んでくれるので作中で何が起こっているのかは
わかりやすいし、退屈もしないのだけど
そのせいで逆に無理がある展開が目立ってしまう。

そして主人公のライバルになるのは仮面男なんだろうけど懐かしいなと思いつつも
あんまり真新しさはないかな、キャラ的にもう何回使いまわせばいいのかと思うキャラなので・・・
さらに、まったくキャラの掘り下げのないライバルキャラなので
何も感じませんね。何か訴えたいのはわかるが、サッパリですね。
「クンタラ」という恵まれない身分出身なのはわかるが
「クンタラ」は具体的に何なのかの描写は作中からはないので
聞いている視聴者から見れば感情移入することはまず不可能でしょうね。

ベルリは事実上敵側に寝返ったわけだから、元いた自分の軍隊と戦うことになるのは
必然なのに元の仲間になぜ出てきたのかとか思うあたりは
あんまり利口じゃない、そんなの当たり前こともわからないとは・・・
ベルリがやっていることは、アニメ的にはアウトかな
しれっと中尉待遇ではないから自分は入隊したつもり(敵側に付いたつもりがない?)
がないとやはり捕虜は捕虜、仲間は仲間にしないと無理があると思う。
そのうち組織同士でも、別の勢力なのにいつの間にか共闘しているし
うーん、やっぱり無理があるかな

一応、各勢力の目的は専門用語で説明されているので
目的はわからなくもないし、同じ敵勢力でも一枚岩でないのも
世界はそんなに単純に出来ているわけでもないので
複雑なのはいいけど、やっぱり
敵になったり味方になったりする展開は心理描写を良くしてくれないと・・・
そういえばアイーダは勝手に惚れてきたベルリといつの間にか仲良くなっているし・・・
2話のあの出来事があったにも関わらずに、うーん無理があるかな

あと戦闘シーンはいくら良くても結局内容は「俺強い」だし
戦闘シーンが良い以外は何も感じませんでした。

うーん、最後まで見ましたが、ずっとこの調子で内容的にはかなり無理がありますね。
かなり無理があるので、視聴者的に良いアニメと思うにはベルリが仲間と戦うのは何か理由があるに違いないと
都合のいい情報だけを集めて、それに反する都合の悪い情報は無視して
そうに違いないと解釈する確証バイアスだよりの繰り返しかな
要するに究極のご都合主義アニメ
基本的にこの傾向でストーリーが進んでいると思います。

それと同時に、どうとでも取れるマルチプルアウトの要素が強すぎて
極めて曖昧なんですよね。
ベルリが仲間と戦うにしても、いつの間にか別の組織と共闘しているのも
理由がなくて、その行動は極めて曖昧ですね。
どうとでも取れる展開で、都合のいいように解釈してしまう
どうにでもなるということですね。
一部分はそういうことがあってもいいとは思うのですが
全部これだと物語としては成り立っていないと思います。

この内容では駄目なアニメと言われて、きっぱりと
反論出来る人は皆無でしょう。
これだけの駄目なアニメだと言える根拠があり
いいと思える部分は、極めて曖昧な表現しか出来ていないと
苦しかった。

そもそもわざわざ論理的に考えなくても面白くないですね。
4話以降は普通の意味では面白くはなかった。

キャラの作画、戦闘の作画は頑張っていたので
見た目のクオリティーは高い。
戦闘はよく動いて、迫力もあり頑張っていたと思う。
構図も独特でオリジナリティーを感じで独自の美学は築いていた。
戦闘も重量感があり、見て楽しむだけの出来はあった。
爆発のシーンがCGぽくない演出はいいのではないでしょうか

声優さんについては、下手ではないが淡々と喋っていることが多くて
アニメ的な感じはなかったですが、しっかりとした演技だったのではないでしょうか
作風が作風だけに印象には残りにくいですが良かったです。

3話までは普通に見てましたが、4話以降はキャラの心理描写は極端に排除していたり
極めて曖昧かつ無理や破綻のある展開の繰り返しだったので
面白い展開でもなく、物語としても成立はしていなかったと思います。
マルチプルアウトの要素が強すぎて確証バイアスだよりの繰り返しアニメだった・・・
なのであまりにも内容はレベルの低いアニメで
まともな評価をすると、ストーリー的には良い部分はほぼ無いですね。
独特のセリフ回しや戦闘シーンは楽しめなくはないのだが
それ以上にアニメ自体の出来の悪さだけが目立った。
うーん、大人だと無理や破綻があるとすぐわかるので大人が見るにはきつ過ぎるアニメでした。
ある意味子供向けでしょうね。子供なら無理や破綻があるとわかんないし
細かいことを気にせずに楽しめるんじゃないでしょうか
個人的には評価基準無視して特例でオール1にしたいくらいですね。

投稿 : 2016/04/29
閲覧 : 598
サンキュー:

6

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