蟹チャーハン さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
メガテンシリーズの設定をうまく生かしたアニメ作品
全13話。悪魔召還ゲームのアトラスのメガテンシリーズを題材にした販促アニメです。
神をも超越した謎の存在たちによる人類への試練。
人間界に七体の使徒を送り込み破壊の限りを尽くさせて、
人類に生き残りを賭けた戦いを無理矢理強いるというストーリーです。
神の気まぐれ、ちょっとした優しさからなのか、一方的に不利な人類側にも
一部の人間に悪魔を召還できるプログラムを無料配布してあげて、
退けられるものならやってみろと、倒しきれたらどんな願いでも叶うという
ディバインゲートへ連れていってあげるよという感じです。
物語の構成的にも導入にあたる最初の3話くらいまでが丁寧にシンプルに作られてるので、
けっこうすんなり引きこまれやすかったですね。
それは襲われることの恐怖にはじまり、反撃の機会を得たこと、
これが世界の終わりへの幕開けの事実、悩み止まることを許さない現状、
といった感じです。
ただ、レビューを一通りみてもらうとわかる通り、あまり評判がよいとはいえない作品で、
やや辛口な意見も目立ちます。
それがなぜかは自分もわかりませんが、たぶん主人公ヒビキ君の立ち位置に
あるのかなとは少し思ったりもします。
はじめは困惑していたヒビキも事情を理解するにつれて使命感と正義感に燃えはじめ、
それがちょっとうざくなってきたあたりからか…。
被害や犠牲を最小限度におさえたいって気持ちはわかるのだけど、
なにせ相手は都市をひとつ消すのもお茶の子さいさいな謎の生命体で、
それが東京と大阪であるとかに同時に出現したりするわけで、
基本、ヒビキ君がどんだけ強くでも実は双子の弟がいました的な
サプライズでもなければ無理ゲーではあるんですよね。
まぁ、そーいうちょっとめんどくさい主人公であるのをわかった上で視聴すれば、
多少の耐性もついて作品を楽しめるのかもしれません。
ちなみにOPはセカオワの人が歌っているんですが、なかなかいいですね~。
雰囲気もあるし贅沢で特別な感じもします。
日ごろ邦楽を聴かない自分ははじめ、セカオワのことをセオカワと言ってて
それを周囲から指摘されて、恥ずかしい思いをしたことを思い出しましたw