一条華蓮 さんの感想・評価
2.5
物語 : 3.5
作画 : 1.0
声優 : 3.0
音楽 : 1.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
敵に魅力あるだけ
物語シリーズかと思いきや言葉遊びやひねりはあまり無かった気がする。
主人公がものものしく語るシーンで「来るかな、なるほどと思える知的好奇心をくすぐる流れ」と期待したものの、人の深層心理や解明の話はほぼ無く、設定もファンタジックで科学要素がなくて現実味が無かった。
良かったこともある。
オムニバス風でRPGみたいに、一つ一つの刀所持者に譲れない人間的理由があったところ。
普通だったら征服とか悪しき伝統とか、得体のつかめぬ悪い所持者だが、この作品では、敵は敵で誰かを守るため、何かの悲しみのもと といったように、主人公が刀を奪うのがむしろ悪者に見えてくるような事情がある。
それは近年の勧善懲悪では見られない設定で面白かった点。
絵柄がのっぺりしててまんが昔話みたい。
そのせいでシリアスになりきれていない。