シン風 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
自分も同じ境遇だったからこそ、分かる切なさ
タイトルのように、私、シン風も同じく失恋経験をしました。
私の場合は長距離恋愛ではありませんでしたが、失恋の内容は作品と類似するところが多いです。
初めてこの作品を観た時、まるで自分を見ているかのようで、焦燥感といい……消失感といい………過去のこととは言え、今でもふと目を閉じれば、瞼の裏に蘇ってきます。
好きだったあの人。
好きであるからこそ、その想いが募って気持ちに正直になれず。
愛していたからこそ、距離を取ってしまい、連絡を取らない日々が、ふと気づけば続いている。
どこかに想いの人を思い出しては、心の中に感情をしまってしまう日々を送る。
今となっては懐かしく、切ない話ですが、それでもその人を思わせる物を見ると、そこにその人のことを思い出します。
私も作品と同じく失恋を味わった後は、自暴自棄の毎日。
何もやっても、意気消沈しており、ただ生きるだけの生活が始まる。
そして、その想いの人とどこかで会う度に胸にポッカリ空いた穴が疼き始める。
やはり生きる意味を失うのと失恋は同じ重さを持っているのかもしれません。
長々となってしまいましたが、最後に一言を書いて締めくくりとします。
拝啓。
長かった冬の寒さも和らぎ、
今、桜の舞い散る季節となりました。
体の方は大丈夫ですか。
私は体調の優れない日々が続いています。
私たちが離れ離れになり、長い時間が過ぎましたね。
最後に共に交わした言葉が名残惜しくも感じます。
今年も春の季節となりました。
散る桜の花びらを見るたび、秒速5センチメートルの速さで、あなたと過ごした日々が頭で巡ります。
二人で一緒に笑ったときのこと覚えていますか。
二人で過ごした日々を覚えていますか。
私はその都度思い出しているので、忘れていません。
来年、また新たな春の季節に文通を交わせれたらいいですね。
それまで、くれぐれも健康には気をつけて下さい。
私も体調管理には気をつけるようにしたいと思います。
冬の冷たさを心に残しつつ
シン風