disaruto さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
[酷評]わたしのナナキとなりました。
制作はディオメディアのオリジナルアニメです。
ジャンルはサスペンス・ファンタジーです。
「第1回人生やり直しツアー」に参加した若者30人。
彼らは納鳴村(ななきむら)と呼ばれる都市伝説の村へと向かっていた。
新天地で生活し、自分の人生をやり直すために…。
数々の功績を誇る水島努監督作品。
脚本は有名な岡田麿里さん。
クラウドファウンディングなんかもやった、話題作でした。
結論として、話題になっただけの作品でしたw
最初から言われていましたけれど、キャラ多い。
名前付きが30人いて、1クールで捌けるわけがない。
きっと、群集心理とか描きたかったのでしょう。
本作のメインテーマは{netabare}「トラウマと向き合い、本来の自分を取り戻す」。{/netabare}
これを表現するのに、そもそも大人数はいらないと思います。
中途半端に数人の細かい描写をしたがために、他キャラのモブ化が加速。
中盤から要らない人が続出し、画面の端っこで喋るだけ状態に。
集中的に描写された主人公。
終盤は{netabare}「真咲さん!」と叫ぶだけのマシーン{/netabare}と化すw
スピードスター(ヤンホモ)の言いたいことも非常に分かる。
{netabare}「自分に正直に生きるんだ!」→「真咲さん!」「真咲さん!」「真咲さんはそんな人じゃない!」{/netabare}
別にイライラさせるキャラを作るなとは言いませんが、あまりにもそんなキャラが多すぎる。
そのキャラの背景を掘らないから、記号的な不愉快キャラがわんさか出現。
さらに一番鬱陶しいのがちゃんと掘り下げた主人公だから、性質が悪いです。
彼の成長を見せたかったのでしょうが、私から見れば上記の通り。
ある意味、自分の気持ちに正直になっていますが…。
私は1ミリも共感できませんでした。
本作はテーマをどう描きたかったのかが全く分からないのですよ。
ミステリーか、掘り下げたヒューマンドラマか、集団心理か。
どの要素を使いたかったのか。
恐らく全部使いたかったのでしょう。
でも「これだ!」という柱が無いとぼやけた作品になり、それを地で行った作品になってしまった。
作品の相性から考えて、やっぱり大人数はいらなかった。
「いっぱいキャラ出しておけば、いろいろできるんじゃない?」
「きっと深みが出るよ!イイねイイね!」
「(大した中身でもないけど)ミステリー風にして、考察させよう!」
「イイねイイね!」
「対立させて、シリアス厨も引き込もう!」
「キャラ萌えも忘れずにね!」
↓
「色々手を出したら、こんなの出来ました…」
あとついでに、キービジュアルもダメ。
{netabare}あんなの見せられたならば、サバイバルも含むと思っちゃうじゃんw
これは私の勝手な想像ではなく、意図的にそう見せていましたから。{/netabare}
総括して、スタッフだけ見て視聴した私が愚かでしたw
この反省を今後に活かせればよいな、そう切実に思います。
本作で唯一良かったのが{netabare} “10話の〆のこはるんの顔”{/netabare}かな?(M的な意味で)
長々と失礼しました。
どうでもいいですが、同系統と感じる作品に「無限のリヴァイアス」があります。
ちょっと古いけれど、興味があればどうぞ。
見ていてイライラするところも、そこはかとなく似ていますw