明日は明日の風 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
直球ど真ん中の物語
けいおんのスタッフが作った劇場作品ですから、期待はずれはないだろうと思ってましたが、TV版がTV版だっただけに、どうなんだろう…という不安も正直ありました。が、あまりにも直球ど真ん中な青春ほのぼの恋愛ストーリーで、正直、ビックリしました。
{netabare}TV版では恋愛要素がほとんどなかった(伏線みたいなものはありましたが)たまこともち蔵のピュアでピュアでピュアすぎる恋愛感情が描かれます。{/netabare}
この2人に気のおけない友人がいるのも定番。告白で悩んで、日常生活もうまくいかなくなるのも定番。{netabare}最後の最後にハッピーエンドで終るのも定番。{/netabare}でも、この定番こそがこの作品の真骨頂ではないかと思います。
それと、TV版で主役級だった南の島の人と鳥をうまく外したのも良かったです。冒頭でその後を説明してTV版を見ていた人にもたまこまなんだなと思わせてくれますし、本編には絡ませないのは正解です。これによって、余計な場面がいらなくなりましたから流れがスムーズになりました。
{netabare}なんと言っても2人の告白シーンでしょうね。{/netabare}うまいなぁ…見ていてほっこりしてしまうんです。決して涙流すほどの感動の場面ではないのです。でも、もち蔵の気持ちが分かった時からなんか知りませんが、涙溜めながら見てました。青春て、良いよね…と。
それにしても、この作品はどの時点で作ろうとしたのでしょうか。TVの最後の流れにしたかったのか、二期があるならと考えていたのか、劇場作品として考えていたのか。
とにかく、この作品、青春ものを見たいよという方にお奨めです。本当に直球ど真ん中のピュアでピュアでピュアな、ほっこりしてしまう恋愛が見れます。