うええど さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
キャラ不快
全話見終わっての感想なので、多大なネタバレを含む可能性がありますのでご注意を。
見終わってまず感じたのが、「ストーリーの良さをキャラが壊している」という点でした。
はっきりと申し上げますと、この物語に出てくるキャラクターの全てが“嫌い”です。
絵とか声優とかそんな外見だけの意見ではありません。というかそれだけなら十二分に可愛くてかっこいいキャラばかりです。
重要なのはそのキャラの性格ですよね。
物語に深みを与えるための策だったのかもしれませんが、それが逆に視聴者の神経を逆撫でしていると気づいてはいないのでしょうか。
まずは主人公の高須 竜児。
外見がヤンキーに見えるコンプレックスを抱えているという設定には、当初大きな好感を持ちました。周りを怖がらせるその容姿でどうやってみんなと仲良くなっていくのかな~と、期待していた自分が馬鹿みたい。
蓋を開けてみれば、有って無いような糞設定でした。
一話の時点では、主人公が周囲に怖がられて避けられる、という状況だったのですが、大河にボコられただけで一気にその評価が地まで落ちました。
そしてなし崩しに新しいクラスの仲間とも友達に~……舐めているのかどうなのか。
主人公のコンプレックスが一話にして周囲に受け入れらているという超展開を通り越しての糞展開。
これが物語の中盤から後半にかけてのイベントなら、「主人公の悲願が報われた!」と感動できたものを……。
更には主人公のその性格。
かなり自分に酔っている、という印象を受けました。
自分が信じたことはとことん疑わない…ジャンプ系主人公ならかっこいいところですが、この場合はどんどん悪い方向へ進む自滅因子のような性格になってしまっています。
まぁ物語の途中で主人公自身がそのことに気が付いて後悔するという展開もあることにはあるのですが。
見た目ヤンキーなら性格もヘタレではなく、もっと男らしくあってほしかったです。
次にメインヒロインの逢坂 大河。
そもそも物語の開始時点で、主人公以外の男に恋をしているというのが自分から言わせると論外です。
こういうキャラがどれだけ不快なのかを製作者は分かっていない。
主人公を「駄犬」と罵り、飯を毎日のように作らせ、挙句の果てにはパシリに使う。
これが主人公のことが好きで、その照れ隠しとしての行動なら可愛いのですが、前記の通りタチが悪い。
大河が恋している男から振られた時は「ざまあみろ」と思いましたが、なんとまあこの尻軽女。
振られるや否や主人公に鞍替え。間違いなく十秒は口を開けて呆けていた自信があります。
しかもどう見ても「好き」という感情より「依存」という感情しか無いように見えます。
体よく生涯の使用人をゲットしたというところでしょうか。よかったね、大河ちゃん。
そして主人公の親友ポジションの北村 祐作。
外見はどこぞのエロゲ主人公にそっくり。
この類の人種はどうしてモテるのか一向に分からない謎の生き物です。
責任感溢れる委員長キャラで、みんなの人気者!……そんなものリアルに居たらみんなウザがるだけだと思うのですが。まぁアニメの中でのお約束ですかね。
大河が恋していたのもこの男。以前に大河に告白して振られたという過去を持ち、更には一年以上恋い焦がれていた生徒会長にも振られるという失恋大明神。
モテるくせに振られる時は振られる。いっそのことそこらのモブキャラとくっついていれば良かったものを、主人公と大河が良い雰囲気の時に限って現れるゴキブリ。
後半からはギャグ要因としての仕事をしてくれましたので、キャラの中では一番こいつが好きです。
後にメインキャラが数人居るのですが、書くのも嫌なくらい嫌いなやつらなので割愛します。
もしかするとアニメより原作のほうが面白いのかもしれませんので、本屋に買いに行こうと思います。