∮アジェル∮ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
キャラアニメ的になってしまった感がある作品ですね
基本的に『バトル』的な要素を中心に、ミリタリー面を生かしつつ、人力で成果を魅せていく原作なのが、その「人力」である主人公たちの戦略性やキャラ性をいかんなく発揮させるため、設定部分や原作にもある戦闘面の細かい過程を排除してしまい・・・まぁ言いたい事は色々ある作品です。
基本となるストーリー性についてですが、原作と同じように各戦闘作戦ごとに2~3話を使用し、短編集といった感じの流れとなります。その分、ヒューマンドラマ的な対人要素を厚めにして、キャラ性、個性、主人公たちの軌跡を中心に置いた造りになっています。
原作においては、もう少し複雑に各陣営の絡み合いがあるのですが、細かい部分を尺的問題とともにとっぱらわれ、バトルシーン同様に最低限必要な「作戦過程」と「成果の解説」といった感じに仕上げています。
上記の過程を主人公たちが演じるための尺が多く、お楽しみともいえるミリタリーならではの迫力感満載のバトルになろうはず部分が、だいぶ弱まってしまっている感が強く、その辺は正直に勿体なさがハンパないといえます。勿論、十分に楽しめる程度なのかもしれませんが、「ロボットもの」ではなく「ミリタリー」であるという部分は大きく違い、ミリタリーらしさというのが足りていないという感じですかね。
2クールという長い尺があるのであれば、もう少し楽しみ要素がふんだんに盛り込めたのではないかという感じが評価点につながっています。とはいうものの、作品そのもののコンセプトや、キャラ的な楽しみ方の方面に関してはそれなりに楽しく見れるのではないでしょうか。ある意味で、主人公最強ともいえる歩兵が超兵器を粉砕していく知略戦については原作にならった面白い作品になってます。
一応ですが、23話、24話に関するラストシナリオはアニメオリジナルの流れとなっていますので、そちらも踏まえて観てみようというところから入って頂き、それなりに楽しく堪能して頂ければ幸い?という感じになりますかね(;^ω^)