蟹チャーハン さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
よくわからない規制のために同族民で争う不毛なアニメ
最後まで世界観の設定にしっくりこないし納得もできなかった。
評価は高めのようですが、自分には合わなかったですね。
てか、意味がわからん。
なんなの? この世界? て感じ。
表現の自由をめぐり規制派と保守派が実弾を装填した銃を撃ち合う時代
というが、街中での銃撃戦が平然と行われていて、こんなのありえるのかなあ~
でも、死者を出したら責任問われるようだし、ならゴム弾でもいい気がするけど、なぜ実弾にこだわる?
不意打ちに似た規制派による図書館への銃撃があったけど、そんな図書館に
一般市民が出向くと思わないんですよね。普通はガラガラじゃないかな。
いつ規制派が乗り込んでくるかもわからずで、24時間365日、常に警戒しているような
緊張感がないし、戦争というより運動会の気がする。
ディックのことが紹介されてたけど、この本のテーマとはかけ離れすぎてて
比較するような本ではないと思う。
そもそも論になるんだけど、実際、どんな本がダメでどんな本ならいいのかの
ボーダーラインがわからないままなんで、どれだけ規制されているのかわからない。
そこが一番大事だと思うんですけどね。
本が好きなんです! いい本なんです! 規制はおかしいアピールするほどに
もしかして書籍というメディアすべてが禁書なの? と思うのだけど実際は違うという…。
で、ふと思うんです。なんのために戦争してるのかワケわからんなとw
仮に最後に読ませていた漱石のぼっちゃんもNGなら、なんだかひどい世界だなと思うけど、
これがダメなら全部ダメなんじゃね???と思うし。
教育上という言葉を使うならアダルト系がダメということなんだろうけど、
それだけなら規制も仕方ないんじゃね?と思うし。
日本でもヘアヌード写真集は規制が厳しいけど、そのためにあなたは銃を手にとって
人を殺すほどの覚悟をもてますか? と。
でもまぁ、劇中、グラビア写真のピンナップを切り取ろうとした男子がいたたから、
たぶんエロ本のたぐいも保護してるんだろうとは思うんですが~。
前提があやふやでもやもやしてるから、通しで見ていても、なんでこの人たちは
こんなつまらないことで争っているんだろうって感じでした。
それを認める世論があるなら、それもだめな社会なんじゃね?と。
だからこのアニメのレビューを書く際に、実際に規制の行われてる国について
少し触れようか考えたけど、それが宗教なのか国の体制なのかも意味不明だから
余計にややこしくしてしまう気がして書かずにいました。
でもなぁ~、冒頭の絵本みたいな冊子も禁書にするんだとしたら、
そうとう病んだ社会なのかもしれん。
たらればなんですが、これがよくある学園モノで、ヒロインは図書委員にして、
戦う相手を生徒会にでもした方がわかりやすい。
学業に向かない本はNGと検閲してくるとか、図書購入費が減額されそうになって抵抗する!戦う!とかの方がしっくりくるんですよね。
それと違ってラブコメ方面はわかりやすかった。
教官と生徒、上官と部下の設定は定番ですね。
逆にひねりがなさすぎて、物足りないくらい。
そこは階級の差であるとか考えての行き違い、部下を守る気持ちを履き違えてないか、
勘違いしてたら恥ずかしい、とか悩んで恋愛をややこしくするところだろう~と思ったりして。