ニック さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
見終わったとたん二週目が見たくなる
2クールのオリジナルアニメ。
メイン脚本家回の情報量は大変なもので、それを理解・整理することはアニメを見ながらとなると困難を極める。
だが、考えながら、体力を使いながら視聴し、道が見つかったときはジローをいつの間にか応援している
正義とは本当にあるのか
答えなどあるのか
無いとしても探すのか
探して意味があるのか
超人になれるのか
幻想の昭和を舞台にした物語は私たちの心に訴えかけてくる
【物語】96点
{netabare}
全体的なことを言うと一期目から伏線たっぷりの日本人大好物な構造でできている。
ゲスト回はどれも個性派だった。個人的には虚淵の回が好きかな
主題はというと、陳腐と言えば陳腐な「正義」が主題のアニメである。
「正義なんて何処にもナイサ」
なんて正直どいつもこいつも言っている新鮮味のない言葉だ
そこから一歩進み叫ばれるメッセージを聞くと2クールの様々な場面が思い浮かんでくる……
ジローの成長も見どころの一つだろう。
「リトルボーイ」だったジローが悩みながらももがき、答えを探す。
最後のあれまでくるともう感激だ
視聴者全員がジローを応援していたことだろう
ジローを想う女性二人との恋愛も良い最後を迎える。
恋愛自体が解決しているわけではないがダブルヒロインは最後までダブルヒロインだった
{/netabare}
【作画】90点
平均だと悪いほうだったとさえ思う(まあそれも特殊なキャラデザに隠れていたので気になるほどではなかったが)。
だが時折作画が滅茶苦茶良くなる瞬間がある。
そりゃもう段違いに。これぞ作画開放
そこはボンズの原画マンの中村豊さんが原画を担当している。
http://img.cupo.cc/uploads/wp/2015/10/2015-10-19-18-20-41-17271200.gif
https://i.imgur.com/fDizIL2.gif
このgifだけでも見ていってほしい
この一瞬の全力の作画だけでも本当に見る価値がある。
【その他】
個人的に好きだったのがジローと千葉との距離感だ。
敵なのか味方なのかライバルなのかなんとも不思議な感じである。
ある時は険悪そうにしながら、別の時では二人仲良く暮らしている。
「同志」と言うのが適切かもしれない。
キャラクターはみんな味があった。ジャガーさんの最後は卑怯すぎるでしょ、かっけえしか言えないよ
OPは再びZAQ。良い曲で、サビはとてもかっこいい。
【総評】94点
2クール。一話完結の話が続くのは流石に嫌気がさすこともあったが、基本どの回も面白く、メインの話は最高だった。
これが流行らないというのはどうもこの国おかしいらしい