退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
けいおん!!えいえん!! 作品テーマを真面目に語ります。
けいおんという作品のテーマについて考えてみました。
内容に乏しい?それは否です
テーマについて作品の感想の最後に書きたいとおもいます。
・けいおんの世界感
登場人物である軽音部のメンバーには悩みがほとんどありません。
お茶とケーキが美味しすぎる、人見知りをしてしまう
真面目にバンドの練習がしたい。。
能天気にふわふわと暮らしている姿から、作品テーマを導き出すって
むずかしいって思うんです。考える必要もないのでしょうが。。
・梓の存在
後輩である梓の加入でこの作品は視聴者が共感しやすいよう
変化をとげています。
梓は常識人で、一般人の目線です。視聴者と同じ目線といえます
梓の加入によって主人公唯以下の個性的な面を強調することに
成功しています。
・ふたつの価値観に揺れる
けいおんを見ていて感じることは
勤勉さと怠惰のどちらが重要かをはっきり提示しないことです。
みんなで遊ぶこころ温まる時間の大切さ
1期には、この価値観しか存在しません。
しかし2期でアホの子唯は予備校に通い、受験勉強をします。
まじめに勉強することの大切さ
他の日常アニメでは片方しか描かない、ふたつの価値観に
視聴する私たちも、ふわふわと揺れます。
。。視聴中にあたり前のことすら判断できなくなってしまうのは
萌えの恐ろしさ極まりといったところでしょうか。
・流れる時間
サザエさん時空ではなく、無残にも時間は流れます。
ひとり残される梓は泣いてしまいますが
卒業していく唯が包み込んでいやします。
唯が人間的に成長した描写はなく、彼女の包容力が高まったわけでは
ありません。過ごした時間で大きくなったのは信頼であって
少年少女の絆が強まることに深い理由は無用です。
ただずっと一緒にいた。
それだけで強い信頼関係は築けるものだと思うのです。
・さいごに
本題である、けいおんのテーマとは何でしょうか?
『人が出会い、通じ、分かれる。』
ごく普通の話です。しかしストーリーの根幹です。
ストーリーの根幹に忠実な展開をすることで、私たちは共感し
感動を覚えることが出来たのではないでしょうか?
ストーリーの根幹=人生の根幹と置き換えるとよいでしょうか。
ストーリーに味付けすることは簡単です。
しかし安易に味付けをせず、シンプルなストーリーで提供できることが
製作の手腕であり、京都アニメーションに力量を感じます。
シンプルだからこそ、何回も笑顔をみれて
何回だって感動させてくれる
けいおんは永遠。