てけ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
かつてあったかもしれない時代
のんのんびよりの2作目なのん。
無印は開始時点でれんちょんが小学生でしたが、今回は入学するところから始ります。
つまり、時間が戻って、無印を別角度から紹介した作品です。
repeatには「重ねて言う」という意味があります。
だから「りぴーと」。
うーん、雰囲気がたまりませんね。
鳥や虫の鳴き声、山々や森や畑、星や月、そんなのどかな田舎の風景。
そして、人と人との密接な関わり。
特別なことは何もしていないのに、何気なくも幸せな日常描写。
そして、ちょっぴりしんみりするようなシナリオも温かい結末でフォロー。
とても心地いいです。
EDの歌詞にもあります。
「ここは世界一優しい おかえりが待ってる場所」
「いつも変わらない愛しさが 出迎えてくれる場所」
のんのんびよりは、
* もしかしたらあったかもしれない幼い時代
* 時代とともになくなりつつある時間
といったものを追体験させてくれるんですよね。
だから、あたたかく懐かしく、ちょっと切ない気持ちになると。
そして、やっぱりこのアニメは「間」が最高です。
誰もいない時間、何もしない時間、音のない時間……1秒1秒が大切。
音楽では「休符も音符」と言います。
間を取ることで音楽全体が活き活きとし、同時に疲れにくくしてくれます。
同様に、物語に「間」をじっくりとることで、それまでの時間を振り返り、
これからの時間に対する準備をさせてくれます。
でもそんな日常描写に終わらず、ギャグがしっかりと面白い。
勢いで笑わせるだけではなく、シュールでちょっと考えると笑ってしまうネタも。
しかもその場の思いつきではなく、伏線を張っているギャグが多いんですよね。
{netabare}そすんすー{/netabare}はすさまじい勢いでしたがw
そして、ギャグを理解するための「間」もしっかり確保。
よくここまで雰囲気とコメディを融和させられるなぁ。。
1期と同様、キャラもほんとよく立っていました。
れんちょんだけではなく、みんなすごく個性があって素敵ですね。
記号的になっていないし、媚びていないし。
ほんといろんな要素が綺麗に調和している日常アニメです。
2期も1期とほとんど同じ様に楽しめました。
満足なのん ̄△ ̄