かしろん さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
やっぱり出だしでハズした感
【最終話まで見て を追加】
【2話まで見て 格好悪い】
{netabare}”はいふり”
この題名を見聞きして一番最初に思うであろうこと。
「はて、なんの略なんだろう?」
放送前に流れてた番組CMに出てくるカット。
セーラー服の女の子
横須賀女子海洋学校とやら
あぁ、ハイスクールフリートの略か。
そして、公式事前発表のスタッフ。
鈴木貴昭
吉田玲子
グラフィニカ
と揃ってるし、ガルパンと艦これ混ぜたみたいな内容なのかな。
10/10人で気づくであろう、そして、思うであろうこと。
なのに
女の子ワキャワキャの日常アニメだと思った?
残念!
”はいふり”は一話で終了。
実は”ハイスクールフリート”が正式名称でした!
いやいや・・・
誰も驚かないし、想像出来るっての・・・
なんか。その辺から漂う空回り感が作品中からも感じられる。
こういう、驚かせてやろう、の失敗は格好悪い。
まぁ、一番格好悪いのは
「俺は気づいてたよ」
と後から言う自分か。
はてさて。
まどマギやがっこうぐらしのような ”と見せかけて” は失敗したし、
ガルパンのような ”劣等生達が知恵と勇気で強敵を倒すベタ熱血” にする
には事態が不穏すぎる。
どこで最悪の事態を出し、それをどう演出してくるのか、くらいが楽しみ
になるのかな。{/netabare}
【最終話まで見て ガルパンにはなれなかった】
{netabare}見終えた直後の感覚はプラスティックメモリーズを見終えた
直後のそれと似てました。
なんでなんだろう、と考えます。
両作品に感じる共通項。
ベース設定も悪く無い。
締め方も悪く無い。
けど、設定を活かす、いや、活かすというか説明する物語をやってしまった
せいで、活かすどころか殺してしまい、更には全体が迷走しているように
感じるから。
これがガルパンになれなかった理由に繋がると思います。
さて。
目指したところはガルパンだと思います。二匹目のドジョウっていうと
言い過ぎですかね。
それに艦これからくる艦船ネタを加えてやったと。
残念ながら、ガルパンにはなれませんでした。
なんでか。
「こういう世界観なんだっ!」
と言い切っちゃう力強さが足りませんでした。
ガルパンを振り返ると、その設定は非常にバカです。
そもそも戦車道ってなんやねん。
なんで人が死なないねん。
なんで学園艦が必要やねん。
外国人に見えるけど、全員日本人てどういうことやねん。
色々目につきます。
更に、物語的にも大したことはありません。
人の成長を描くってこともなく、ただひたすらにどこかで聞いたような
ベタな物語を描き続けます。
ところが、この目についた?な設定や物語にマジでツッコミをいれると、
「空気読め」
「アニメにマジなツッコミしてどうする」
などと逆に非難の的になっちゃうような状況です。
なんでこうなったんでしょう。
それは「こういう世界観なんだっ!」と言い切っちゃって、それをゴチャ
ゴチャと説明すること無く、非常に熱くベタな熱血ストーリーを展開し、
熱く激しいバトルを見せきった力強さがあるからです。
それに対して本作は、
主人公の成長
設定の説明
熱い艦対艦戦
女の子のワチャワチャ
ウイルスvs日本
など、色々やろうとしすぎて、物語として
「絶対にコレを見せてやるっ!」
って力強さに欠けました。
また、物語の根幹となるキーワード。
「家族」
家族を失った主人公が、家族を求めて船に乗り、色々ぶつかることも
あったけど、最後は本当の家族になっていく。
という物語のはずなんだけど・・・
これらの欠けた力強さ象徴が
「はいふり」→「ハイスクールフリート」
って改題だと思います。
こんな小手先で二番煎じをやろうとしても見透かされます。
やるなら、ずーっと「はいふり」のままでやって、最終話のAパート
CM前アイキャッチで「ハイスクールフリート」って出されたほうが
グッとくるものがあったと思います。
ガルパンを作ったメンバーが揃ってるはずなのに。
非常に勿体無い感がありました。
「ブルーマーメイド」→「ブルマー」
って略も、改題のせいでイヤらしく(not性的)感じちゃうなぁ・・・{/netabare}