にーなだいふく さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
一貫しない。
【ホラーアニメとして】
娯楽は娯楽として一貫すべき、ということでメッセージ性にかけるのはともかく、怖くない。ホラーアニメの各人の定義にもよりますが、怖いというより気持ち悪い、不気味と言うより不快感、といったかんじのアニメでした。
【キャラクター】
1.原作との違いですが、ヒロインと彼氏の役割が逆転したようですね。人間が歩行魚によって醜悪に変形されていくのを一種「売り」にしているのかと思ったのですが、ここでヒロインが感染しないとなると(しかも原作は感染したのに)説得力に欠ける気がします。
2.脇役キャラクター設定は捻りのない良くも悪くも典型、と言った感じですね。逆にメインのキャラは共感させたいのか、人間の心の醜悪さを出したいのか、勘当させたいのか…場面に合わせてふらふらしているように感じました。
【ストーリー】
1.歩行魚たちが次々人の生活圏を侵食していく描写は比較的好き、というかどのように対処するのか、と言う意味で先が気になりました。ですが最後まで見て少しがっかり。下品で不快な姿に変えられる恐怖を演出されたかったのは分かりますが、重要な部分は謎ばかり、ストーリーとしてしりきれ蜻蛉で煮え切らない感じがします。これで完結しているの…?みたいなもやもやした感じですね。
理由付けなどが深く作り込まれていないので、歩行魚の仕組みも取って付けたように感じました。私としては物足りないです。これだけの真相に70分怖くない不快なホラーアニメを見ていたの?みたいな。
私はSFやミステリ好きでとくにストーリーの好みが激しいのでこの終わり方でこのアニメの評価はぐんと下がりましたね…。
【不快感】
私はかなり怖がりで、まあ怖いもの見たさでこういったものを見るわけですが、このアニメはあまり怖いと感じませんでした。
設定が薄いので恐怖を身近に感じないんですね。さらにキャラクターは感情移入したり共感しやすい性格とは言い難い。
グロテスクというより汚物が沢山で汚いなあ気持ち悪いなあと言う感じです。視聴者を気持ち悪がらせたかったのならある意味成功ではないでしょうか。