退会済のユーザー さんの感想・評価

4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ある愛の記憶。

言葉にして綴るのも野暮な話ですし
何より、自分の感じたことを表現しきれません。
じぶんのプラメモにたいしての感情を書き残しておきたいと思います

最終回視聴あとに聞くRing of Fortune
プラメモのＯＰですがなんという名曲でしょう。
歌詞を読んだときにラストシーンが思い起こされ涙がでました。

私がアニメを観る際にもっとも重要視することは構成と脚本です
つまりストーリーに一貫性があるか？
テーマに沿った内容が描かれているかで作品の良し悪しを決めています。

この作品はそうした私の考えからすると
気になる点があることは否めません。
しかし
物語を語るのは何も台詞だけではない
作画は物語を語ることが出来るのだと再認識させてもらえました。

物語は限られた時間の中で愛を育むストーリーです。
それだけの話なのかって？
そう思われることもあるかもしれません。
私たちに出来ることは眺めていることだけです。

作画は物語を語ると先にかきましたが
このアニメは人物の表情描写がとても素晴らしく
主人公２人の様々な思いを絵でしっかり届けてくれます。

ストーリーを追うだけであれば小説でよいです。
文字で表現できない、行間に当たる部分がアニメなら表現できます。

愛の物語を描くにあったて、瑣末な設定の粗がどうして気になるでしょう
伝えたいストーリーは隙のないＳＦ設定ではありません。
ではなぜギフティアというアンドロイドを登場させたのでしょう

・ＳＦ部分の考察
自己解釈ですが、アンドロイドが自我を持つ描写ということを
描きたかったのではないでしょうか？
稼動限界とはソフトウェアの
処理限界であると私は仮定しています。
処理する情報量が多いほどギフティアに負担がかかり
性能が低下していくと考えれば合点がいきます。
稼動限界があるのは自我をもち処理が追いつかなくなることを
想定しているのだと考えられます。
このように考えるとメモリーの引継ぎが出来ない点や
処理の負荷でエラーを起こしワンダラー化してしまうのでしょう。

つまり自我はプログラムされているのではなく、経験の積み重ねによって
発生するバグのようなものであると考えられるのです

自我に目覚めたギフティアには人間らしい感情が湧き出します
それを彼女たち自身はコントロールできない。
彼女たちは生まれたばかりの赤ちゃんのように純粋なわけです。

・さいごに
私たちはツカサとアイラが過ごす時間を見守ることしかできません
残された時間をいかにすごすか静かに見守ることだけ
そこで私たちが感じれる愛することの美しさやせつなさ、怖さ
その最も深い作品テーマを前にして
他の問題などちいさなことです。
作品は伝えたい主題さえしっかり伝わればよいと考えるからです。

非常に感動的なラストでした。
メモリーをなんとか引き継げないものかと少し考えましたが
メモリーとは思い出です。
ツカサの心にアイラのメモリーがしっかり残っていると
考えると、素晴らしい愛の物語だったと、やすらかな気持ちになれます。

稚拙で品のない文で申し訳ありません
ここまでお読みいただきありがとうございます。
素晴らしいレビューを書かれている方がいらっしゃいますので
ぜひお読みいただき、この作品の魅力を知っていただきたいです。
。。。人任せ＞＜すみません