Lovin さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最後まで観た感じ
■情報{netabare}
原作:琴慈
監督:大沼心
シリーズ構成:田中仁
キャラクターデザイン:大島美和
制作:SILVER LINK.
話数:1クール全13話
OP:「PUNCH☆MIND☆HAPPINESS」
by Happy Clover
ED:「明日でいいから」
by Happy Clover
{/netabare}
■感想
知識:原作漫画未読
鑑賞:TV放送
概要:特殊学園日常系
設定:新しい朝を迎え登校する少女たちは・・・
見所
1.この作品は私にとっては確かに2016春期のダークホースだった。
その気持ちは今も持続してはいるが、5話辺りで別作品を観てしまったこと、
こうなって欲しいと言う甘い願望が外れてしまったと悟ったことを理由に
1話から4話くらいまで斜め下からの目線で書き溜めた
あさっての方向への一撃を全力で放って、いろんなものを一度リセットしたいと思う。
放送が終了したら改めて書き直したい、とは思っている。
ミスリードはあったと思うが、少し違う見方をしたことで十分過ぎるほど楽しめた。
{netabare}2.難関校に合格できたのに理由が不明だと言う花子、雲雀、牡丹は、
ある共通点を持つメンバーで構成された教室で意気投合する。
3.第1話を観たとき別の作品のことが頭にあり注目することはなかったが、
繰り返し観て気になり始め、第2話で何か確信のようなものを感じた。
気に入ってから第1話を観直せば、
主人公が花子か雲雀かで悩むもののインパクトは十分だった。
モノローグの有無で判断すれば、雲雀が主人公という結果になる。
4.私が第2話で抱いたのは、花子への共感と愛おしさだった。
何処をどう観たらそういうことになるのか?それは、
一連の発言から花子は、多分蝋燭の火が消えるその瞬間まで幸せだろうと感じた。
状況に違和感を持たず受け入れる何処か既視感のある考え方、某貞子に近い。
ただ某貞子の場合は他人を羨んではいるが、花子は只のアホで隣の芝生を見てはいない。
だからきっとポジティブでもなく我慢することも無く受け入れている。
なので自販機での購入や動物と触れ合うことが趣味だと言えるのだと。
つまり花子自身はそういう自覚が無いのではないか?
客観的には不憫に見えても、花子の主観は全く違うのではないか?
花子の持つあの共通点は、教師が目を見開くほど凶悪だというのに。
そう考えると、昨日今日なった友人のために祈る姿の見え方が変わった。
{netabare}私は手相が見れるという素人さんから「こんなんはじめて」という
女性の口から発せられるとドキドキする台詞を100%貰える、
稀有で強運が読み取れる手相を持っているらしいのだが、
日常生活では屁のツッパリにもなっていないので共感する部分もあった。{/netabare}
5.第3話は、第2話で膨らませた期待からは少しもの足りない結果に。
「イリオモテヤマネコが大好きなんですぅ~」に対する突込みとして
教師の一言は至極真っ当過ぎる超基本だった。
{netabare}しかし私は、「イリオモテヤマネコ~」の前のカットを重要視したい。
あれは過去のトラウマから「言いたくない」という雲雀の気持ちを
花子が察した友人想いの部分が出たシーンなのだと。
その後のアレは、咄嗟に口にしたまんざら嘘でもない言葉だったのだと。
だから「花子はアホだ」について、少しだけ改めねばならんだろう。{/netabare}
そもそも「あの人」に形容詞を含まない固有名詞などあるのか?
6.第4話ではアレに気がついていた雲雀の感謝に対してアホ面を貫いた花子により、
派手に展開した持論が崩壊寸前。
しかし10着の替え服の用意とハプニングの都度笑顔で着替えに応じる母の姿と、
宿題を遊びにすり替える花子の言動から天然だからだと信じたい。
そして邪魔することが目的だった響が、
花子たちが届きかけていた目標に対して一押しするシーンも良かった。
傷を舐め合うわけではなく、協力し合う姿は素晴らしいものだ。{/netabare}
7.第1話のキャストで知っているのは儀武ゆう子と中博史、
もしかしたらというレベルで原由実と花守みゆりくらいかと思っていたら、
吉岡茉祐という七人のうちの一人が居た。
8.OPはアップテンポな明るく勢いのある曲、EDはしっとりと歌い上げられる
スローテンポなバラード風で、どちらも結構好きだ。
WUGと言い、DIVEⅡエンターテインメントの曲とは波長が合うのかもしれない。
そしてOPサビ前の映像が気になっており、花子のはわかるとしても、
牡丹のアレはどういう意味なのか、多分笑うポイントをひとつ逃していると思う。
9.観終わったら更新すると宣言した義理は果さねばならないが、正直書くことが余り無い。
「だからヤツはいつも幸せなんだ」と思わせられる聞きたかった一言を
ウサビッチ野郎がサラッと発したのが一寸悔しい。
しかしそれも含めて十分すぎるほど楽しませて貰った。
ウサビッチ野郎の一言で、終了直前まで迷走していた私も救われた。
■蛇足{netabare}
.OPサビ前には
「逃げた青い鳥を捕まえて半分こしよう」
と聴こえる狂気を秘めた歌詞がある。
{/netabare}