EGA2:50 さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
大戦犯VIVA様のせいでモヤモヤEND
第1話~最終話レビュー
◆総評
視聴当初は、最近のアニメには見られなかった下記の要素
・和風スチームパンク
・カバネの脅威に晒された退廃的な世界観
・作画の美しさ
・硬派なキャラデザ
もあり、個人的に好感が持てる作品であった。
しかし終盤以降はとあるキャラにより評価を下方修正せざるを得ない状況に。
それは狩方衆総長美馬の(通称VIVA様)台頭である。
主な原因としては、{netabare} カバネVS人類の壮大なテーマから、VIVA様個人の復讐劇のせいで人類VS人類の凡庸な方向へと変わっていったこと、そして当のVIVA様の小物感が大きい。
例えばVIVA様自身がカリスマに溢れる絶対悪、クレイジーな狂人として描かれていたならば、評価は変わってであろう。
しかし、父親に恐れられカバネが溢れる戦場に放置されるという、微妙に可哀相な立場に加え、慕っていた女部下の心情を利用して口八丁で使い捨てたり、捕まったフリをして金剛郭に潜入したりと小物感溢れる手段を多用したり、行動動機が復讐、という要素もありラスボスとしては聊か不相応だと感じた。
{/netabare}
そして最終回付近からは尺不足も相まって、ツッコミ所もピークに。
{netabare}
・生駒、黒血漿そこで打つんかい。金剛閣に着く直前でよくないか?
・汽車を吹っ飛ばした生駒の謎オーラは何?異能的なものを唐突に出す前に最低限の理屈はほしい
・今までそんなに関心があるそぶりを見せて無かったのに、いきなり運命のライバルかのように生駒に執着しだすVIVA様
・融合群体になって生駒と戦うのかと思いきや、あっさり機能停止する無名ちゃん
・対生駒戦での、サブミッション→背後からそろーりのVIVA様渾身のギャグ
・VIVAさまなんで白血漿使ったの?別に強奪するとかの流れでもいい気がする。今更中途半端ないい人アピールで株上げても……
・お前は何者だ、と生駒に延々問い続けるだけのキャラと化した来栖
・BGMで強引に締めるのやめよう
・瓜生シレっと寝返って鋼鉄城に乗るなよ。VIVA様の非道を常識人のフリをして見てるだけで何もしなかったキャラなので味方になっても何の感慨もない
・生駒、ブン投げられる
・タクミさんの存在がなかったことに
{/netabare}
まあ、それなりに風呂敷は畳んで終わったので、冒頭に記述した良い点を加味してこの評価としたい。