ローズ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
便利で当分お腹を満たせる半額弁当
主人公・佐藤洋(さとう よう)が半額シールの貼られた弁当に手を伸ばそうとすると意識がなくなる。
『ハーフプライサー同好会』の会長である槍水仙(やりずい せん)の説明・勧誘もあり、
佐藤は半額弁当を求めるために狼として戦う事となる。
一般的な説明にすると、消費期限が近づいている弁当や総菜に対してスーパーマーケットなどが売れ残りを少なくするために正規の値段から半額シールを貼った”半額弁当”を勝ち取るために戦いあう作品。
近所のスーパーなどで閉店間際になると弁当などに半額シールが貼られます。
貧乏学生などがお世話になる機会が多いですが、”半額弁当”に着目した作者の発想が凄いです。
何故なら、あまりにも身近すぎて気が付かない人が多いです。
半額シールの貼られた弁当などが閉店間際のスーパーなどに置いてありますが、
お客側としては安い値段で買えるメリット、お店側としては売れ残って廃棄処分をするよりも売り上げを上げられる手段なので、
お客側とお店側の両方にとって都合の良い一石二鳥の選択です。
”半額弁当”を求めて戦う狼以外にも暗黙のルールを守らないアラシや大猪、戦いに敗れてカップ麺などしか買えない犬など、色々な種類の登場人物が出てきます。
しかし、やはりメインとなるのは”半額弁当”を戦って勝ち取る狼と呼ばれるメンバーでしょう。
有名にな狼になると2つ名がつけられますが、主人公である佐藤の2つ名が変態・・・
悲しい2つ名ですw
現実で考えてみるとバカバカしい話なのですが、物語にしてみると面白い設定です。
たかが半額弁当、されど半額弁当・・・真面目に考えるよりも単純に楽しめればいい作品です。
この作品を視聴してからスーパーの半額弁当が気になってしまい、
正規の値段で購入するのをためらってしまうようになってしまいました。
現実世界での半額弁当をめぐる戦いでは、
肉体的な戦いよりも「どのタイミングで買うか」などの精神的な戦いが占める割合が大きいです。
今宵もどこかで狼たちの戦いが繰り広げられている・・・とは思えないですね。
生きる事とは食べる事、食べるための争い(戦い)だと考えれば、人間の本質を表している作品です。
【補足1】
戦いの中で女性のスカートの中が見えそうなのですが・・・^^;
エロくて申し訳ありません><
【補足2】
DVDの映像特典よりもオーディオコメンタリーが気になります。
槍水先輩役の伊藤茉莉也さんの明るい声を聞くとイメージが・・・^^;