ローズ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
(死)神様はじめました
顔と名前が分かり、名前をノートに書くと人間が死んでしまうデスノート。
夜神月はデスノートを拾い、犯罪者を裁くのであった。
アニメ放送が2006年~2007年と少し古いです。
スマホは無くガラケーというのも時代を感じさせますね。
でも、内容は心理戦が主なので、今でも楽しく視聴できます。
月は天才的な頭脳の持ち主でした。
デスノートを拾い、様々なシチュエーションで試して、ノートの効果を確かめる。
デスノートの所有を放棄した時は、これで終わるのかなぁとさえ思わせます。
でも、作者は、さらに上の事を考えていました。
個人的には、月とLが協力してキラ捜査する話が好きですね。
天才と天才との協力捜査。
ヨツバを追い詰める構図は、まさに詰将棋。
ヨツバが詰んだ所で、月は再生。
Lが邪魔な存在という事は理解できますが、Lの死に方には疑問を感じてしまいます。
Lが死んで数年後、月は警察官となり、キラ捜査の要となります。
アメリカにもニア、メロという天才がいました。
ニアが頭脳派、メロが行動派と考えた方が簡単かなぁ。
ニアとメロは別行動ですが、キラ捜査という点では一緒。
キラを特定するために活動して、決定的な証拠は無いですが、
日本にいる偽L(月)がキラであると確信しています。
Lの死後の月は、人が変わりましたね。
他人の命を握る事ができる神の立場が、月を変えたのでしょうか。
始めは正義感からの使命と感じたのでしょうが、最終的には大量殺人者に。
力を持つと、人って簡単に変わるのね。
最後は空き倉庫での月とニアの直接対決。
どちらの策略が相手を上回るかの勝負でしたが、最終的にはニアの勝ち。
月はリュークのデスノートに名前を書かれて絶命します。
現在の社会では犯罪が無くなる事はありません。
戦争もRシアのような自己中国家があるので無くならないでしょう。
現実にデスノートが存在していたらどうなるか?
犯罪の抑止力になりますし、政治家も簡単に他国へ侵攻する事はできないでしょう。
デスノートは人間の死を身近にさせます。
でも、人を殺したなら、それは殺人と同義です。
裁いているデスノート所有者にとっては、正義の執行かもしれませんが、
それでは法治国家の礎が無くなります。
簡単に人が死ぬシーンが多いので、個人的には、「う~ん」と悩んでしまいますね。
我々のような凡人には、月やL、ニアやメロのような天才の考えは分かりません。
デスノートは危険物なので、取り扱いが難しいです。
善良な一般人代表として、月の父親である夜神総一郎をトップに据えて、
その下で天才達の合議制だったら良かったかなぁと考えてしまいます。
フィクションと分かっていますが、期待値を上回る知恵比べ。
あなたも天才達の頭脳戦を覗き見してみませんか。