血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
傷を分け合う少年少女達
出だしは変わってて何か面白そうです。
痛みを(物理的に)共有する男女の話。
作画も凝ってますし、設定そのものの独創性も良さげです。
変わりものに手を出したいという方にはおすすめできそうですね。
料理は素材だけでなく素材をどう調理するかにもかかってます。
その点これは、メンバーの中に痛みを感じない主人公がいる、というのがポイントになりそうですね。
2話は自己紹介回。青年の主張みたいですね。
痛みを抱えた少年少女の心の声を聞くみたいな路線っぽいです。
私はこの手の話は苦手なのですけど、今の若い子には比較的ウケる話なのかも?と思いました。
3話。
{netabare}見るからに痛々しいキャラが登場してしまいましたね。これはキツい(汗
マゾっ気キャラは痛みのネタを引き出しやすいから入れたんでしょうけど、視聴者がドン引きするとは思わなかったんでしょうか。
せめてさばげぶのからあげレモンやシュタゲのダルみたいなキモヲタ容姿ならそこそこ見やすかったんでしょうけど、無理矢理美形にしてるからなおキツいですね。
ガッチャマンクラウズのベルクカッツェみたいなキモいけど味があるって感じでもないですし……。絵的にも話的にもキッツいです。切りたくなってきましたね。{/netabare}
8話でプロジェクトの目的が見えなくなってたのでどうもスッキリしない印象を感じたのですが
9~10話で大分よくなってきた印象ですね。
{netabare}物理的な痛みから心の痛みまで広げてどうするんだろうって思いましたが、ここに来てサトラレですか!
これはラブコメとしては致命的ですね。傷で絆を広げるつもりが、逆にえぐっていく結果になったという。
面白い揺さぶり方だと思います。実験の着地点とか、ゴールが見えてないのでまだ全体的な評価は定まってませんが…。
過去の実験やのりちゃんの謎も明かされてきて、最近は当初感じた印象よりも大分良くなってます。
少なくともマヨイガよりはずっとこっちの方がいいと思いますね。(と言うか、マヨイガがアレすぎて脚本家が同じ人だとは思えないのですが……。んーまあいいや){/netabare}
最終話見ました。
全体的に作画もすごく綺麗ですし、後半辺りは結構本気で面白いと思ったんですけど。
やっぱ私が合わないだけなんスかね~。このマリーって人の脚本、まあ流石にマヨイガよりはずっといいとは思いますけど。最後まで見て、満足したかと言われるとン~と唸ってしまいます。
{netabare}見た目綺麗な終わり方に見えるのですが、あまりスッキリしないのはキズナ実験とか、施設で廃人になった子供たちとか……そういう要素は必要だったのかと思わされる所ですね。
結局仲良しこよしで終わるなら、わけのわからない実験はなしで適当に馴れあいさせとけば良かったんじゃないかと思います。
というかやっぱり、メインの二人(勝平、のりちゃん)にあまり魅力を感じなかったのが痛いですね。鈍感系と言うか無気力系と言うか、そういう性格なのはいいとしても千鳥の話を無視してフラッとのりちゃんについていく所はかなりイラッとしました。このシーンがなかったらまだ結構マシな印象だったんですけどね~。
それにのりちゃんも、キズナ実験の糸を引いているにしては結局のところ何がしたいのかよくわからなかったですし。
サブキャラはいいんですよ。千鳥、テンガ、ニコ、ユタ、ほのか、ドMホモを除けば結構いい感じに動いていたと思います。それだけにメインが残念に思いました。
それからあの実験も、これだけやったならもっと大掛かりなものにしてほしかったですね。
例えば、中東の紛争地帯でこのシステムを活用して争いをやめさせる事が目的で、日本での実験は前段階に過ぎなかったとか。
その辺の終着点もはっきりとしていないので、実験自体が悪趣味と言う言葉で締めくくられてしまっています。ここは、もうちょっと何とかしてほしかったですね。{/netabare}