rFXEy91979 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
(更新予定)“無力”に徹した作風みたいで、評判通り面白そう。
まだ全話制覇どころか、やっと1話を見終えたばかりで、今後他の回も見たら、レビューをどんどん更新します。最終回でまとめとかも序文として書いていきます。
épisode.1 「ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ」
出だしの出だしと言っていいほど、静かな始まりだったかな。でもミニシアター映画みたいな感触、音楽の入れ方とか、繊細で淡い作りの絵が”夢”みたいで好きだな。なんか♪
キャラの話ならランタが良いね。空気読めないというよりも敢えて空気を読めない言葉で回りの雰囲気かき乱して、変に場を重くしない”道化師”ぶりが面白かった。男子だから女子の胸に話のポイント当ててくところも、胸話にアタフタなハルヒロ巻き込む軽率ぶりとか、汚れ役も兼ねるところ中々美味しいキャラだな、こいつは(笑)。でも女子を泣かす寸前行くのはちょっとマイナスかな(苦笑)。
あとユメが可愛いね。関西弁でグッと来るけど、常に明るい女の子って好みだから眼福だった。無自覚サービスショットとか(俺の中ではそう思った)、男子の目を惹く仕草とか、嫌みのない天然度合いがますます好みの性格だったね。
兄貴ぶりを発揮しているレンジや他のキャラも良いけど、まだ1話しか見てないから今後に期待、ってとこかな?
épisode.2 「見習い義勇兵の長い一日」
声を出して笑う場面(大きな声で笑う場面ね)がここまで一切見たことないこと、それにメンバー全員の(多分無自覚)遠慮姿勢が今回一番印象に残った。ランタが軽率・ふざけぶりを見せなかったから重苦しい空気が充満してただろうな。
「軽」と「重」と言えばいいか、アニメ自体の空気作りが非常に重層的だった。軽い場面は軽さを増して、だけど背後に重さを残して、逆に重みを感じる場面は交わす会話で軽みを塗す…BGMを使ってキャラの心理描写を伝えるのでなく、言葉や動きで抱える思いを描写するとか新鮮だった。
ハルヒロ君がマナト君に憧れ、遠い存在と思う場面やランタの辛気臭い空気を嫌う面と怖がる面(ゴブリンのめった刺し後に残る感触に戸惑う顔とか)…レビュー題でも既に書いたが、ほんとに彼らは平凡で力もなくてとにかく無力。でもだからこそ容赦なく心にずっと響き続けた。”力はなくても、弱かろうと、僕たちは戦える”って。
épisode.2.5「風呂の壁にかけた青春 ――one more センチメートル」
épisode.3「ゴブリン袋には 俺たちの夢がつまっているか」
やっと視聴再開ですが、グリムガルは「生活感」を描くのが巧いです。ハルヒロ達の日常は基本”非現実”なのに”現実味”が宿っていて、遠い話に思えません。なんていうかボクらとそう変わらない日々を生きてて、上手くいかないことにもとにかくやるしかない心持を、作り物なはずのアニメに感じたんです。静かに強く。
”等身大”を魔法や異形が当たり前の世界の中に染み込ませるのは言葉以上に労することだと思います。でもお陰で見てるボクらは現実には存在しない、けど確かに存在する(単に二次元・三次元の範疇の話と言うより)、グリムガルにそれぞれの思いをこうして馳せています。じわっと心に染みてくるアニメですし何よりも、いずれかのキャラクターに自分を重ねてしまいます。小説も時間をかけて読み始めていきたいです。
épisode.4「灰の舞う空へ」
épisode.5「泣くのは弱いからじゃない。耐えられるのは強いからじゃない」
épisode.6「彼女の場合」
épisode.7「ゴブリンスレイヤーと呼ばれて」
épisode.8「君との思い出に」
épisode.9「休暇の過ごし方」
épisode.10「リーダーの器じゃないけれど」
épisode.11「生と死の間で」
épisode.12「また、明日――」