「僕だけがいない街(TVアニメ動画)」

総合得点
91.6
感想・評価
3370
棚に入れた
15562
ランキング
28
★★★★☆ 4.0 (3370)
物語
4.2
作画
4.0
声優
3.8
音楽
4.0
キャラ
4.0

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ネタバレ

sham さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

緊張感あふれるミステリ

タイムリープものははずれがないはず、かつ2016年冬アニメの話題作ということで見てみた。


とてもスリルがあり、毎話、続きがとても気になる、そんなミステリのような作品。簡単に感想を言うと、個人的にこの手の、ハラハラドキドキする起伏のとんだ展開・ストーリー性のあるものはとても好きなので、とても面白かった。


物語について。
1話からもう引き込まれる展開で、あっという間に全話見終わってしまった。
まさに推理小説を読んでいるかのような感覚を味わえた。
(そんなに推理モノってわけじゃないけどね)
さらに、母と子のきずなや友情、信頼といった要素がちりばめられており、心温まることもできた。


原作組にとっては不満ありありかもしれないが、
原作未読者にとっては、そこまで問題があるってほどには感じなかったし、脚本や構成としては、比較的うまくまとまっていたんじゃないかとは思う。

とはいえ、違和感や不満がなかったわけではない。
一番不満なのが、「リバイバル」能力の詳細があまり語られず不明なことが多いということだ。

物語に重要な小道具なわけだから、もっとその背景や内容について語られるべきではないか。

リバイバルは、直後に起こる「悪いこと(事件・事故等)」の原因が取り除かれるまで、その直前の場面に何度もタイムスリップしてしまう、というものらしいが、
それは、「どのようなときに」「なぜ」起こるのか、また「いつから」起きるようになったのか、が気になる。
まさか悪いことすべてにおいてそのたびに起きているわけではないだろうし、完全に気まぐれで生じると考えるのが自然だろうが。
なぜか、というところは最悪なくてもいいけど、あったほうが深みと説得力が増すだろう。
{netabare} そもそもあの誘拐殺人事件が起こった直後にはリバイバルが起きていないのは、リバイバルが気まぐれだからこそなのか、それともそのときはまだ能力に目覚めていなかったのか。
{/netabare}

ここまでは不明でもまだなんとか目をつぶれるが、
{netabare}1回目のリバイバルで加代を助けるのに失敗したあと、そのまま月日が流れたわけではなく、まして「悪いこと」の原因が取り除かれたわけではないのに、現在に戻ってきたのか、そして、さとる逮捕後、強く念じてまた18年前にタイムリープできたのか(上記のリバイバルの発動条件に当てはまっているか不明)という点に関してが、無視しきれない謎な点である。 {/netabare}

まぁどれもその能力が「そういうものだから」で片づけることもできるが、やはり最大の違和感である。

ほかにも、 {netabare} 悟は車ごと沈められたあと、なぜなんとか一命をとりとめられたのか、とか、八代の狂気の背景とかも、特に詳しく語られていなかったので、知りたかったところかなぁ {/netabare}

次に、北海道弁について、北海道出身の私にとって、どうしても違和感がwww
「っしょ」とか「~だべ」は確かによく使う。また、それらの言い方やイントネーションがやはりこなれていないのは仕方ないのでべつに問題ない。

ただ、「したっけ」使いすぎでしょwww
したっけとはもともと「そうしたら」の意味であり、そっちのしたっけはけっこう使うけど、別れのさいに「それじゃあね」のして使うのは、そんなに使わないような…(頻繁に使うところもあるのかもだけど)

あと、これは余談だが、おそらく舞台は石狩管内のどこかと思われるが、スケートをやる学校は珍しいんじゃないかなぁと思った。
というのも、スケートを授業でやるのは道東が中心であり、ほかはスキーがメインのところが多いからである。


ほかの人も言っているように、序盤~中盤のスリルと勢いに比して、終わり方がちょっとあっけない感じではある。とはいえ、悪いわけではない。
どうやら最後のほうは原作とは異なるオリジナルストーリーらしいので、原作組にとってはより物足りないかもしれないなとは思う。

{netabare} しかし、最後に愛梨とあの橋の下で会って終わるという演出はなかなかよかったと思う。 {/netabare}

声優について。
声優に関しても賛否両論ある通り、違和感な点である。
主人公の声が声優ではなく俳優を使っているわけだが、
べつに悪いわけではないが、ほかの役はれっきとした声優を使っているので、やはり浮いて聞こえるのである。まぁ、俳優にしてはうまかったとは思うけどね。
とはいえ、なぜわざわざ主人公に専業声優じゃない人を抜擢しただろうか。
まして主人公だけをそうしたのは疑問である。全員声優じゃない、あるいは脇役一人だけとかならまだわかるが。
一番気に入らなかったのは、少年のころの主人公役の声が高すぎるということである。イメージからしても、いくら少年役とはいえむずがゆかった。
キャスティングミスだったと思う。

雛月加代役の悠木碧はとてもはまってたと思う。
「バカなの?」って言うのがすごく似合うなぁ(笑)


キャラについて。友達とお母さんがいい人すぎて、こんな友達と母親がほしかったなと思いました(小並感)

音楽について。
アジカンのOPかっこいいね。ただ、作品とマッチした曲って印象はそんなに感じなかったけど。EDも壮大な感じでよい。


総評して、
とても見ごたえがあり、物語に引き込まれるような、オススメの良作であるので、ぜひ見てみるとよいだろう。

投稿 : 2016/04/14
閲覧 : 176
サンキュー:

15

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