退会済のユーザー さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

いやはや、これがアニメの力だ

ガルパン、それはアニメの力を最高に凝縮した傑作である。
その魅力はアニメ嫌いにも及び、アニメを毛嫌いしていた友人までも劇場に運んだ功労には感服しかない。
しかし、そんなガルパンには衝撃の裏があった！
といっても有名な話ですね。

総集編二本挿入されました。レギュラー放送内に終わらなかったんですね。SHIROBAKO(監督:水島努)の「総集編はいやだ」を連想してしまいます。
それでもなお愛され、放送終了後に多数のovaを制作、劇場版公開。これはもう認めるしかないでしょう。水島監督はすごい。

実は僕、この作品を長いこと敬遠していました。
だって、なんてったって戦車です。色々と怖かったのです。

戦車の型式とか銃の型式とかに詳しい人いますよね。すごいな、僕ももっと知識あればなと思い、勉強しようとしました。しかし、撃沈。
わざわざ本をBOOK OFFで買ったのです。で、読み始めたのですが、一瞬で寝落ちしてしまいました。
目覚ましに風呂に入ってから再チャレンジ。
気がついたら朝だった。

こんなことがあり、苦手意識があったのです。
それが、最初の四話くらいを見て、吹っ飛びました。
なぜなら、あまりにも型破りだったからです。なんと、戦車にのぼりが突き刺さってるんですよ。よく店の宣伝で使われるやつです。
こりゃあ吹っ飛びます。それどころか、戦車道面白いと思ってしまいました。
そこからはもう雪崩ですね。どんどん傾倒して、気づいたらあんこう踊りです。

──ガルパンの一番の魅力は？
なんといっても戦車。そして戦略。
戦車を使いつつも実際の戦場のような血生臭さを廃し、緊迫感だけを抽出しています。
そして、主人公の心理の最高潮と戦闘の最高潮が見事にシンクロしています。
これがおそらく面白さの根源でしょう。(あくまで個人意見です。)
奇抜で、そんなんありかよと言いたくなる戦略です。でも、不思議な説得力で物語を牽引し、結末へと持って行かれました。

この戦闘がすごいランキング、とかあったら一位にしてしまいたいくらいです。

あと、かっわいいですね！
みんな本当に可愛い。性格ねじくれてないですし、素直に萌えることができます。この可愛さが生んだova6本ですよ。(劇場版除いてます)

そんな訳で、ガルパンは本当に凄い作品です。
ストーリーは言ってしまえばありがちですが、演出とか脚本とかが神がかってます。揚げ足とりなんかしないで素直に満点です。
このアニメを見てアニメデビューした人の多さへの驚きも込め、点数を上限振り切りました。


水島監督万歳。迷家はどうなるかな。
戦車、アニメ業界、監獄、逃避行ツアー。
ほんと、この監督面白いですね。

「アニメ力を感じたい方、ぜひ見てください」と言って終わりの言葉とします。
じゃあね～ピロシキ！ダスビダーニャ。