退会済のユーザー さんの感想・評価

4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

セカイ系というジャンルのアニメについて。　どう料理するか視聴者におまかせ

今だに評価を決めかねている作品です
なぜならストーリーが明確でないセカイ系作品だからでしょうか
採点を見直して総合4.0にします。。
もやもやしながら未だに印象に残っているという事は
作品として成功していると結論づけたからです。（悩み中です）


・セカイ系
主人公が世界の命運を担っているという設定で
世界観の描写は不明瞭で視聴者の想像に任せるのがお約束。
エヴァ、ハルヒ等が未完の代表格でしょうか
重視されるのはとにかく独特な雰囲気をもった世界設定
多感で想像力がある人は凄いと絶賛しますが
意味がわからないって人も続出します。。


・セカイ系アニメ、結城友奈は勇者である
キャラデザインが万人向けで可愛らしく
全てのシーンで崩れることがないキャラクター作画
音楽は申し分なく、戦闘シーンはＢＧＭが効果的でした
すばらしいＢＧＭがなければ緊張感のない戦闘になっていたことでしょう
キャラ担当声優さんが歌うＥＤも好きです
用意された舞台が日常アニメの設定であれば
非常に手が込んでいる部類のアニメだとおもいます

登場人物たちはゆるい日常の時間を大切にしようとしていますが
侵略者との戦いに少女が巻き込まれていくストーリーでした
日常アニメでないとするなら設定じたいも目新しいものではなく
世界の核たるものがあって
核を破壊されると世界は滅びてしまう。
核の破壊をねらう悪から核を守るために組織によってえらばれし
少女たちが世界の未来をかけてたたかう
選ばれたものたちに戦いを拒否する権利はない
あるのは世界を守る義務。
勇者押し付けられてもめげません

日常系アニメじゃなくて、メインキャラ達が世界の命運を握っている
セカイ系アニメなんですね。。。
視聴者の想像力にお任せしますってことですか。。


現実世界にせかいの中心たる核ってありませんよね
地球のコアとは意味合いがちがいますし

ちなみに今作における世界の核がしんじゅ
使途もとい侵略者は、ばーってくすです

風呂敷を広げすぎとかきましたが
雑にひろげた風呂敷ですね。。。オリジナリティはない

勇者を管轄するタイシャの方針とか全く不明
どんな規模の組織すらわからないって。。
どうするんんでしょコレホント


・ラスト
最終回で浮かんだ疑問に※印をつけました
{netabare}
終盤にして戦闘規模が宇宙規模だったという事実
敵数は無限に近く戦闘の終結が理論的に不可能であるとわかる
　※それまで敵は１２体と聞かされていた・・・なぜ嘘を？

絶望で結界をはかい、戦闘放棄しようとする子を友情で説得
しかも裏切り行為をしてもシンジュ様からお咎めなし
　※個人のちからで結界を壊せるってそんなにもろいの？
　　タイシャって戦闘中は何をしてる部署なんでしょう。。

敵が複数あつまって巨大ボス化するも全員で撃破
　※ザコ敵の集合体であって命令系統のトップとかでない

ここで敵の進行がストップ。結界も復っかつ
　※なんだろうタイムアップかな？意味わからない

全員勇者の任をとかれるも主人公の意識がもどらない
　※勇者のちからの後遺症だから・・・しんじゅさまへの供物だし

意識はすぐもどる、全員がうしなった供物ももどる
　※供物って何のためにうばっていたの？？
　　今までは供物をなんらかのエネルギーとして必要としていたけど
　　技術革新でもしたのでしょうか？
　　管理システムのバージョンアップした？

勇者は後輩がひくつぐことになり彼女たちの戦いはおわる
　※引継ぎタイミングは？なんですぐ引き継げるんだろう？

{/netabare}
今までの戦いの戦果はなんだったのでしょう？
敵は無限にちかく、その数を減らすことも根源をたつこともできていない
まさか、仲間たちの絆が深まったのが戦果だとでも？
そもそも敵の根源が不明。敵はどこで生まれてきたのか？
寧ろシンジュが世界にとって異物で浄化しようとしてるんじゃないです

圧倒的に説明が足りないんですよね。。
セカイ系アニメは闇が深い


・感動に持っていく手法
少女を不幸のどんぞこに落としてから救済することで
感動させようというゲスな手法でなりたっています

視聴者に泣いてもらう場合、共感による感情移入よりも安易でありますが
散々使い古されたお涙頂戴パターンを
なぜ繰り返すのでしょうか。
世界の不透明さに対してキャラは友情が一番、熱血で解決なので
どうにもチグハグさ違和感があります。。


・ストーリーはどうでもいい、設定も気にしない場合
シリアスとあかるい仲良し日常回が入り混ぜてあります
友情を深めることがアニメの趣旨だとしたらまちがっていませんね
障害を乗り越えて友情を深めるわけでしょう
戦闘のことしか頭にないキャラをゆるいペースに誘導して友達として
仲良くなろうとする行為が的を得ているのかも。。
あらゆることが友情を試すため、友情を深めるための試練でしかなく
世界がどうなろうと彼女たちの友情が永遠につづけばそれでいい
こう割り切ってみると楽しいアニメかもしれないです

世界は残酷だけど友情は尊いってテーマなら。。飽きれます


・結局どんなアニメかわからない
やりたかった事は日常アニメと魔法少女アニメのパロディであって
それ以上ではなく、気楽にたのしむべきアニメなのかもしれません。。
しかし、それで済ませたくない魅力があります。
続編で不透明すぎる世界を明かして欲しいですね。。

セカイ系アニメは色々想像して楽しいジャンルでもあると思いますが
この作品はヒントが少なすぎます。。