退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
日常?アニメ考察(長文)
話題となった意欲作。
嫌な予感はありつつも、まぁ萌え萌えできるだろうと考えてみてました
まさか日常系アニメのありかたに考えることになろうとは・・・
日常系アニメの世界っていわば閉鎖空間のものがたりだと思うんです
登場人物が数人だけのちいさな空間。
その数人以外の人物が登場せず、キャラが生活する限られた場所以外
すべて霧につつまれた世界
どんな世界で生活しているのか、平和な日本が
わたしたちの世界とおなじように広がっている保証がどこにあるのでしょう
がっこうぐらしは作為的に日常アニメのテンプレをこわしたアニメ
このアニメのとくしつすべき点は物語の終え方にあると思うんです
日常系アニメは登場人物が生活する場所
学校なり、自分の部屋なり、勤め先なりすべてが安穏としてやさしい世界です
彼女たちはそこから出ることはありません。
がっこうぐらしは、そのやさしい世界が崩壊しあらたな生活拠点をもとめて
旅立つかたちで終わるという新しさがあります
このアニメの巧妙な設定は初回1話
衝撃の1話から仕組まれています
主人公はあかるい高校3ねんせいのおんなのこ
誰とでもなかよくできて沢山の友達に囲まれています
しかし
{netabare} 実際には主人公は精神を病んでおり、彼女の見ている世界すべては幻影です。世界に惨事がおこり彼女の友人も知人も
ほんの一部、彼女が所属する部の部員以外はすべてゾンビとなってしまっております。現実をにんしきすることが彼女はできないんです。
{/netabare}
1話から舞台に違和感をすこしずつ感じさせる構成が見事です
視聴者にヒントを与えながらすすんでいくストーリーがとてもスリリング
生活部という部活動
聞きなれない部活です・・・じぶんは他できいたことないです
ふつうの生活を送ることが部活動・・・つまり部活以外の時間は
{netabare}せまりくる脅威ゾンビから身をまもりつづけています
部員のうちゾンビと戦えるのは身体能力がすぐれた1人のみ
ありがたいことにゾンビがわりと非力でたんじゅんなので
なんとか耐えしのんでいますが
ゾンビは見ず知らずの人間とはかぎらず、過去ともだちであったりします
知り合いをシャベルでぶん殴る気持ち・・・正気を保てるでしょうか?
いつつきるともわからない食料の備蓄。
{/netabare}生活部の面々はなにを支えとし目標としていきているのでしょう?
生活部の目的と希望
かなりハードな部活動をしている生活部ですが、あかるい主人公が
唯一の支えです。彼女だけが他の部員があこがれてやまない世界を
見て、感じて、その世界で暮らせているからです主人公の存在によって
部員はすくわれています。
本質的は救いではないことをだれもが承知のうえですが・・・
音楽と演出
ハードな部活動シーンもマンネリしてしまうと視聴者は飽きがきます
そこで効果的なのが場の空気をよめない底抜けにあかるい
主人公の存在です。一緒にいるようで実はここにはいない主人公の
間の抜けたひとことがとても効果的です。
この主人公と同様アニメの内容とかみ合っていない電波な音楽も
よいですね
これ日常系パロディというべきでしょうか
○んび映画と日常系アニメのパロデぃ
主人公の存在が本当に不気味でこわい
萌えないのかって?萌えます。