退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
物足りないところ(長文)
しゃーろーっとは麻枝さんの好きな曲名からの引用であって
氏の作曲センスには才能があるとおもいます。
もうシナリオかかないで作曲だけしててほしい
感動した!というレビューが多いようですが
ストーリー進行には触れず最終回の音楽だけで泣いてしまっているのでは
アニメは気楽にみるものですし、このアニメもキャラがとてもかわいいので
ここでおしまいでいいのですが
最終回がすばらしい出来ですすし
ラストでの奈緒のえがおとおかえりなさいに
素直になみだがでました
奈緒役のあやねる好演でしたね
感情表現がたくみな方です
中盤にも泣かしどころがしっかりあり
感情にうったえかけるシーン流れは流石です
しかし、物語全体としての印象をかんがえたとき部分はよくても
全体の構成は疑問がのこるんです
キャリアある方がシナリオ担当されててこの肩透かし感はどうでしょう
考察してみました
①主人公の性格について
彼がゆがんだ鬱屈した性格理由はなんですか?
くらなど岡崎なら父子家庭の片親で家族からの愛にうえていたとかありました
ここでどんな理由を抱えていたという描写がまったくないので
終盤に自己犠牲の心をもつような人間的成長したとしても
ツライ過去を克服したのだという共感がもてないため感動できないんです
主人公の過去は何の話をはずしても必ず書かなければならない点だとおもいます
②能力者をねらう研究者の設定
研究者たちが能力者を捕縛して非人道的な扱いをうけると登場人物が話しますが
実際にそういう描写がありません。あくまで登場人物の想像でいってるんです
もちろん研究対象にされるでしょうが、実際にどんな扱いを受けるのかは
視聴者の想像にまかせる形ですませています。
あんがい学園都市みたいなとこに送られたら面白そう
また能力者を守るための学校とはいうけど、どうして学校が安全であるのか
よくわからない。能力者であるなら、能力の使い道なり危機管理なり
しっかり教えてくれる場所が必要ではないか?
とにかく学園モノにおさめたいだけだった無理やり感がきえない
③しゃーろっとにおけるタイムリープ
能力は自分の記憶のみ過去の自分に転送するというカラクリ
これには大いなる矛盾があるとおもう
タイムリープ能力者が過去が改竄してくるのですが、なぜか
とんだ過去の時間軸上の未来の記憶をもってすごしている
聞いたことが全然なかったバンドの新曲を知っているとか
そして現在の情報で過去にとびギャンブルや株で金策するって主な使用法が
あまりに小物っぽくて尊敬できない・・・小悪党的発想
④忘れられた当初の目的
終盤になり、自分たちを虐げる研究者と戦うという目的が完全にきえる
・・・研究者が悪さするから学校つくったんでしょ?
学校つくるためにお金必要で過去とんでたでしょ?
すべてなかったことになる。終盤は日本をとびだして世界に。
どうしてこうなった
やりたいことはわかるけども・・・なんで目的が変わったか説明がない
最後にむけて主人公の行動指針のへんかを明確に描写する必要があったのでは?
⑤最後に
性悪な人間が改心して生まれ変わる
主人公を支えてくれたヒロインと最後に結ばれる
感動的な音楽
これだけのためにあとのストーリーは後付したようで一貫性がなく
発表するまえにプロットを確認する作業をおこなっていないと思われる
1クールでやるには登場人物が多すぎるのが相変わらず
麻田さんはゲームテキストを読んでも文章がうまいわけでなくて
ギャルゲーは基本それぞれのヒロインルートのお話が独立した物語
各ヒロイン攻略が平行世界でおきているってパターンが基本
なのでシナリオに一貫性がなくてもゲームであればメインヒロインのストーリだけ帳尻がつけば許されるようになっています
やっぱりアニメ脚本は無理なのかなって
もう音楽だけの参加でいい
偉大なゲームライターであることに変わりはないですし
アニメは畑が違うので構成なり、脚本は自分でするべきでないと思うのです