HG anime さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ぐうの音も出ん面白さ
てっきり2月からの新アニメだと思って観ていたが、友人との会話で2015年4月アニメだったことを知って一気観しました。あ~これで毎週の楽しみが一つなくなっちゃったなぁw
物語の欠点を探そうとしても見つからない。まだ未完成で物語のクライマックスがないものの、今後まだ2期が続く1期としてほぼほぼ完壁すぎて正直特段にここで批評することもない。ただただ面白い。観てみてくれとしか言えない。
(以下内容のない文章)
これ舞台は現実で言うところの中東あたりですかね。
城なんかのデザインもすごく好物ですねー。戦略・戦術ともにとてもよくできている。軍事好き、歴史好きとしてもとても楽しめる。
2、3話のアトロパテネ会戦でいきなりパルス軍半壊の展開はアツかった。起承転結の起がいきなりすごい。パルス歴320年10月16日たった一日で騎兵53000、騎兵74000を失ったというね・・・ さらにルシタニア側も50000人死んでますからね・・・。パルス歴320年が現実で西暦何年かは分からないけど、私が同じ位だと思っている西暦1000年頃の世界人口は3億人くらいなのでそれと同じとすれば、世界人口73億の今の感覚なら一日で健康な男性480万人が世界から消えたようなもんですかね。これがパルスとルシタニアの2か国での損害ですから、痛そうだなぁ。
8話もアツイですねw 少数対多数すぎるw (コッラーの奇跡かな?)
その後も基本少数のアルスラーン側と多数の敵という構図は変わらないけど、理不尽に敵が負けるような展開はないので楽しく観れた。まぁ24話とかでファランギースが矢が飛び交う中にてくてく歩いて行って「神のご加護があるから私に穢れた邪教の矢は当たらない」ってのは えぇ・・・ ってなりましたけどねw まぁ影からぬぅっと出てくるファンシーな奴もいるし多少はね。
いやーそれにしても馬にのって戦う戦争ってのはやっぱり美しさがあるなぁ。第一次大戦以後、中東のラクダ騎兵を除外すればもう今後人類の戦争史に馬はほぼ登場しないでしょうけど、戦時も平時も何千年も一緒だった人と馬が人馬一体となって動くこの姿、アニメとはいえ見ごたえがある。
2期ではカンナエの戦いやアレシアの戦いレベルの天才的戦術も観れたらいいなぁ。ナルサスのことだから戦略面でも楽しませてくれるかもしれない。戦術や戦略も物語の要素だと思うから、このあたりの完成度も期待したいところ。アルスラーンを巡る展開もとても面白い。スケールがデカイね。これも2期でどうなるか楽しみ。
キャラもすごく魅力的でいい。ダリューンとナルサスの安心感よ。ギーヴとファランギースもぐう有能。エラムは料理もできるし頭も性格もいいし戦えるイケメンという地味にぐうモテショタ君。女性人気かなりあるんじゃないでしょうか。アルフリードとエステル可愛いですぅ(´ω`)
声優はアツい演技だったし不満点なし。
音楽もすばらしい。個人的にはOPとEDに気に入った曲がなかったから4にしようか迷ったけど、YoutubeではOPもEDも全4曲とも高評価ですね。BGMは場面や雰囲気にあったものが流れるし、いいメロディが多い。OPとEDにお気に入りがなかったのに音楽を4.5にしたのはダメ押しに挿入歌『天空に舞う鳥よ』があったからです。やなぎなぎさんの綺麗な歌ですね。25話の戦死者を追悼する場面などの重要な場面によく使われていましたね。何語かわからないけど、Kalafinaみたいに架空の言語で歌ってるんですかね。なんにしてもすごくいい曲です。
名作だと思う。これが好きな人は是非『キングダム・オブ・ヘヴン』という洋画のディレクターズ・カット版を観てみてください。