「秒速5センチメートル(アニメ映画)」

総合得点
87.0
感想・評価
3993
棚に入れた
18465
ランキング
174
★★★★☆ 3.9 (3993)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.5
音楽
4.1
キャラ
3.6

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ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか…。 

もしあの時…あと、ほんの少しの勇気が持てたなら、
その一言が伝えられたなら…

この距離は縮まっていたのかな…? 


桜の花びらが舞い落ちる速度って 
秒速5センチメートルなんですって。



季節はすっかり春ですネ♫
春といえば出会いと別れの季節。

別々の道に進むことになった友との別れや
新しい出会いや新たなことへのチャレンジに期待と不安が入り混じり、

そーいった何ともドキドキしてちょっとふわっとした
不思議な気持ちになるこの季節.*・゚

桜の花びらがヒラリヒラリと.*・゚
そのすべて舞い落ちてしまうその前に!!
まさに今この季節に是非ともご覧になって頂きたい作品なのです♪

ん|д・)? 私の住む地域ではすでにもう…

散ったじぇ…(´~`).*・゚  Σ(ОД○*ノ)ノw


それが願わくばあなたにとっての
また新たな一歩を踏み出すきっかけに
前を向いて歩き出す勇気となれたなら素敵だなと思います☆

というのも本作、個人的にどこか縁深いというか
不思議な魅力を感じずにはいられない作品でありましたので
皆さまにもぜひ感じて頂けたらなって思います(o>ω<o)

内容について少々…
新海誠監督が描く、短編3話構成からなるアニメーション作品

第一部「桜花抄」、
第二部「コスモナウト」
第三部「秒速5センチメートル」

異なる視点、異なる場所、風景から描かれる
この短編3作が繋がり一つの作品として
人と人との繋がり.*・゚ もっとも、心の繋がりの部分について

そこにさすが新海監督と言わんばかりの色彩豊かで丁寧な
画で 淡く、繊細に、そして美しく描かれておりました☆

そして作中歌がまた良い!!
山崎将義さんの「One more time One more chance」
こちらが素晴らしいですし流すタイミングが◎
歌詞がまたリンクしてとっても本作にマッチしていて
私とっても感動してしまいました(´Д⊂


三部に分けられた短編の中でも
第一部の「桜花抄」、は土地柄や境遇しかり
私的によく知った場所や風景が描かれていていたり
私も若い頃一人不安な気持ちを心に抱きながら
遠くはるばるこの地まで鈍行に揺られて~ガタン、ゴトン~
たどり着いてみたものです(o´艸`)


不思議なことに新海監督の作品って私の私生活というか
経験則やらに何かとリンクしていることが多くって

観ていると、自然と自身の青春の面影がフラッシュバックしていて
そーいった思い出たちを頭の中で勝手にめぐらせてしまうのです―


以前の言の葉の庭のレビューの中でも_((Ф(・ω・`)カキカキ
させて頂きましたが、またしても…恐らく誰得でもない
私的なエピソードをまたまたここに書き記してしまいましたφ(・д・。)

もちろんネタバレタグを全面駆使させて頂き(*/ω\*)
ご興味のある方だけチラリと一読頂ければコレ幸いと存じます
…なんだか書いててとっても恥ずかしく″ノдノ)なってきたーーーww




{netabare}私が彼女と初めて出会ったのは…
ある晴れた春の陽気に包まれた穏やかな日―

優しい表情に落ち着いた大人な雰囲気が印象的で
微笑んだ時の目元がとっても可愛くて愛らしい…
そんな素敵な女性でした.*・゚

彼女とは本当にたくさんのことをお話ししてきました―
好きなものや、趣味嗜好、愚痴や悩みに言うなればちょっと
ナイーブなところまで気兼ねなくなんでも話せる、
そんな仲に私は喜びを感じておりました

思えばちょっと重たいような私の私情ネタトークにも
親身になって聞き入ってくれて、理解ってくれて、言葉をかけてくれて…

気づけばいつからか私は、彼女という存在に
大きな安らぎを感じていたと存じます。 

世界中にはたくさんの人がいて
もちろん、人はたくさんの人に出会い時に別れていくものであって

そんな中で彼女に出会い共に過ごせたことに
私は喜びと感謝の気持ちでいっぱいなのでありました。´_ _))ペコ

いっぱい笑って、楽しんで、喜びを共有してきたわけだけれども
やっぱり私ってば、不器用で上手く気持ちを伝えられない人だから

知らず知らずのうちに彼女を困らせたりしてたのかな…


ぁ、さていつものことながら大分前置きが長くなりましたが
私が彼女と過ごした時間の中で1番印象的だったシーン
それが2人で一緒に見上げた夜空に瞬く星空たちの
あの日あの時のあの場面なのであります━。.゚+(ヾ(。・∀<)シ)).:゚+。━

彼女の予てからの願い、希望だったのが「満点の星空が見たい!!」

との事で、夜通し灯りの絶えない都会の中では
見ることのできない、この土地ならではの絶景を私もぜひ!!
彼女に見せてあげたかったという訳なのです…


作中の舞台にもなっていた私の住む○木の街は
ちょっと車を走らせれば大きな道路、大きな建物に

辺は一面田畑がつらなりうっすらと暮れゆく夕映えの景観に
街の灯りはほとんどまばらで…

車を走らせるその道中は
広大に広がる平野部とその先に見える山々まで
遥か遠くまで連なっては見渡すかぎりの開放的な風景.*・゚

そしてその中にぽつりぽつりとまばらに光る一つ一つの
街灯りに…ちょっぴり暖かさ感じつつ
普段は見慣れたはずの景色たちが彼女と一緒に見ることで
なんとも独特な不思議な魅力に包まれた景色たちに感じられる.*・゚

景色はいよいよ山々へと変わり
まるでイニシャルDに出てくる某○○坂を
駆け上っていくような…

真っ暗な山々、森林の中を
彼女に星空を見せたいが為に車を走らせるこの構図はどこか
○物語の名シーンを一人思い起こしてみたり…


たどり着いた山の頂上付近、いわば絶景ポイントに降りたち
まだ少し冷える夜の山路を2人歩きはじめる―

そこに見えてきたのは見渡す限りの満点の星空.*・゚
とまではいかなかったのですが…チラチラと
散らばった星々たち… そしてその下に広がる街灯り―

ちょっとした高台から見下ろしては見上げるその景色は
色んな想いを感じさせてくれる…
空と大地の境目までハッキリと見えて、この世界の
雄大さとその中でひた生きる自分たちの存在が
なんだかちょっぴしちっぽけに感じてしまうような…

それでいてすごく清々しい気持ちになり
色んな悩みとかいった感情…言わば心のモヤモヤが
すーっと洗い流されていくような感覚…

そんな感覚に思わず…気分が高揚する☆

彼女もとっても喜んでくれたみたいで
「ありがとう」と何度も何度も言ってくれた…

ふと、彼女が私に寄り添って…コホンッw
そっと私の肩、腕に近づく彼女の気配を感じたような気がして…

私は思わずギュッと抱きしめたくなる衝動を咬み殺す…

その日は月が満月に近かったようで
田舎にしてはちょっと明るい…そんなことをわざわざ

「月明かりがなければもっと満点の星空が見れたのにネ…」

と私は照れ隠しに思わずそんなセリフをひけらかす!!

だがしかし
その時の彼女と私のその距離はきっと『5㌢メートル』もなかったのは
私の妄想ではなかったのは確かでしょう

素敵なひと時を一緒に過ごせた喜びの想いがつのるのと同時に
急に、なぜだか焦燥感がおそってくる…


朝が来て…始発の電車が走り出すように
種子島のロケットが轟々と打ち上がるかのように…

そして、長い長い急行まちの踏切が再び上がるのと同時に…

また、新しい一日が始まる…
私の傍らには彼女はいない… 


もしあの時…あと、ほんの少しの勇気が持てたなら、
その一言が伝えられたなら…

この距離は縮まっていたのかな…? 


そんなことを思ってはちょっぴり寂寞の思いに駆られる
春の記憶なのでした― {/netabare}




ぁ、さてw
といった感じで私情な経験談をヌメヌメと_((Ф(・ω・`)カキカキ
させて頂きましたが私も本作の主人公のように前を向いて

今見える限りのこの景色を目一杯歩いていければなと思います。。。


人と人の心を繋ぐものってやっぱり
桜の花びらが舞い落ちるようにゆっくりと、ゆっくりと
積み重ねていくものなんだなぁ~と感じる

何とも感慨深い作品でした☆

それでも私はたとえ遠く離れていても…この広くも同じ空の下
どこかで私たちは繋がっていると… そう信じていたいモノですが… ネ!!
男って妙に感傷に浸る節がどーにもありますからネ(*ゝ`ω・)bw


皆さまも、思いを寄せる人々との心の距離…
少しずつ、少しずつ縮めていけたらいいですネ(人>ω・*)♪

投稿 : 2016/04/12
閲覧 : 739
サンキュー:

79

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