ヤマザキ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
現実と虚構の狭間で
(第1期の評価も兼ねています)
ちょっと懐かしいアニメになってしまいましたね。さほど話題にもならず、語る人も少なく、当然再放送なんて夢のまた夢。でもね、面白かったんですよ、このアニメ。
放映当時、こんな言われ方をしていました。「アニメファンはAKBが嫌い。AKBファンはアニメなんて観ない。だからこのAKB0048は、企画からして間違い」。
当時の私はAKBには全く詳しくなく、そして、アニメにもあまりはまっていませんでした。その頃AKBが好きだった小学校低学年の娘が「面白そうだ」というのが観始めたきっかけだったのですが、まあ幸運だったのかもしれません。
いや、本当に面白いんですよ。そして作画も美しい。いくつか印象に残るシーンを挙げますが、
{netabare} ・敵に襲われ大好きな秋葉原、じゃなかったアキバスターの街が燃えるのを観て、主人公が「こんなのイヤ~」と叫ぶシーン。ああ、戦争ってこういうんだな、と改めて思いました。
・同じ回で、主人公達のよき先輩であった大島優子消失。悲しかった。でも、あまりにカッコよかった。以来、実物の大島優子を歌番組で観て涙ぐむ始末。←バカ。
・最終回、前田敦子を襲名する主人公。「私たちのことは嫌いでも、歌や芸能のことは嫌いにならないでください!」と叫ぶ。ああ、なんて巧みな脚本。再度涙腺崩壊。 {/netabare}
などなど、本当によかった作品です。
第1期より第2期の方に高い評価を与えたのは、第2期のOP、EDがともに名曲だったからです。EDの「この涙を君に捧ぐ」は本当に素晴らしい曲。You tubeにも上がっているので、是非聞いてみてください。
ああ、でもでも。こんな(個人的には)名作も、もう忘れられかけているんだよなぁ。そして、AKBが廃れていって、21世紀になってからおニャン子クラブを思い出すようになる頃には、当時おニャン子クラブのメンバーが出演していた「月曜ドラマランド」くらいしか、人々の記憶に残らない作品になるんだろうなぁ・・・。
でもこの名作は、僕だけは覚えていよう。この世でそれが一人だけになってしまっても。ああ、なんだか自分が岡部倫太郎になった気分だ。←再度バカ。