oneandonly さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
後半、OP曲がハマった作品
世界観:7
ストーリー:7
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:6
合計:32
<あらすじ>
憎しみに揺れる魂を目覚めさせたのは誰?それは――闇の街を彷徨う、哀しみに暮れる迷い人。運命の絆で繋がれた二人は――
――宿命の鎖を断ち切り、悪霊を討つ
首都高速で、大規模火災が発生した。消防活動を行う消防士たちの前に、シーカーを装備した防衛省の特殊部隊が舞い降りる。 彼らは悪霊が原因の災害を専門に扱う部隊であった。特殊武器で次々と悪霊を抹殺し、火災も鎮火へと向かうはず、だったのだが・・・。
(公式サイトより)
キャッチしている方の評価が高いようだったので視聴しました。
元々、「喰霊」という原作があり、その2~5年前が舞台となっているアニメです。だから、零が付いているのでしょう(Fate Zeroと同じ感じでしょうか)。
超自然災害である悪霊が街を襲う設定、ノンストップ放課後退魔アクション物ですが、カテゴリーや乱紅蓮ら霊獣についても物語の進行にあわせて理解できるようになっています。冒頭の{netabare}主人公かと思ったキャラたちが殺されていく{/netabare}エピソードは衝撃的です。
当初は、日本刀を持ち、剣術に長けた女の子たちが戦う展開に違和感があったわけですが、神楽と黄泉の2人が出会い絆を深めていく過程、なぜ死合うことに至ったのかの描写が丁寧で引き込まれました。
{netabare}特に8~9話の流れが凄かったですね。黄泉が許嫁が離れていったこと、家族同然の親友の言葉が引き金となって殺生石を受け入れ、落ちていくところは痛々しいほどの抉り出しでした。神楽に嫉妬して襲った黄泉と神楽を助けたいと願った黄泉、どちらが本当の黄泉の気持ちなのかということに結論が出るほど人間の深層心理は単純じゃありません。どんな人間にも怒り、憎しみ、嫉妬は無意識の層にあるでしょうからね。死なない体が手に入ったら(人間でなくなったら)、そして善良な意識がなくなったら、人間何をするかわかりません。
どうなるかと思いましたが、最後の展開は予想通りに落ち着きました。{/netabare}
後半は、OPソングである「Paradise Lost」に嵌ってしまいリピートしていました^^
1クール12話ですからすぐ見終わりますし、後半の盛り上がりになかなか見ごたえがある良作。ダークな作風(画面は灰色が多かったイメージ)、残酷なシーンもあるので、グロが無理な方でなければおすすめできます。
原作部分もアニメ化してくれれば見たいですね。
<2019.1.15追記>
1話の衝撃、OP曲、黄泉が落ちるエピソードなどで良作評価をしていますが、見直そうという気にはならない点、終盤があまり楽しめなかったこと、他作品との相対評価も踏まえ、調整することとしました。
<2022.8.26追記>
他作品との相対評価も踏まえ、再調整することとしました。
(3話3.8→8話4.0→9話4.2→12話4.1→調整3.9)
(2016.4視聴、2019.1調整、2022.8調整)