RFC さんの感想・評価

4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

ほっこり、ほっこり、そしてキラリと光るオチ

木幡真琴が可愛いという理由でタイトルも知らずに視聴しました。

【作品概要】
　現代日本の青森が舞台です。
　主人公の木幡真琴は魔女。
　魔女は15歳になると独り立ちをするために家を出ます。
　親戚を頼って横浜から青森に引っ越すところから始まります。

【作品に対する感想】
　今季一番楽しみに観ていた作品ですね。1話で一気に引きこまれました。
　私はあまり日常系の作品を好まない（眠くなる）のですが、
　ほっこり日常の中にしれっと魔女のアクセントが加わっていて
　飽きません。日常系が好きな方にはお勧めです。

１）物語
　都心から雪国へ居候ってKanonみたいだなと思いました。
　（男女逆ですが）
　真琴が黒猫を使い魔にしている時点で、どう考えてもジブリの
　アレですよね。

　基本的に1話ずつ独立した話です。
　1クールを通じて大きな流れがあるわけでもなく、淡々と日常の
　一コマが描かれています。
　よって評価は若干低めです。
　ただ、日常の中の小さな喜びや感動をきっちり拾い上げています。

２）声優
　倉本圭が棒読みだという指摘が多いですが、私はジブリの男子キャラを
　意識して敢えてそうしてるのかなという解釈をしました。
　　
　チトさんやケニーの中の人は他作で主役級をバリバリやってる人ですね。
　なんという大盤振る舞いを…と思いましたが、特にチトさんは猫語で
　会話をするシーンが多いので、ある程度力量が必要と判断したのでしょう。

　演技で特筆すべきは倉本パパさんが{netabare}
　号泣しながら爆笑するという竹中直人もびっくりの必殺技に挑みます。
　{/netabare}

３）キャラ
　魅力的なキャラばかりですが特に挙げるなら
　①木幡真琴
　　落ち着いた雰囲気から大学生かと思っていましたが、高1なんですね。
　　癒し系天然で、めちゃくちゃ可愛いですね。嫁にするにはいいかと。
　　この娘の「大丈夫ですよー」は最も信用してはいけない
　　危険なワード。

　②倉本千夏
　　こんな妹いたらいいなあと思うくらい素直で元気いっぱいの子ですね。
　　テレビで得たと思われるちょっとおませな背伸び知識もほほえましい
　　です。この子がいなかったらこの作品の魅力の1/3は下がったかも。

　③倉本圭
　　女子力が異様に高い男子。嫁にするにはいいかと（笑。

４）作画
　超絶綺麗と思います。
　自然が豊かな地方の物語だけに、相当力を入れたんではないかと感じました。

　1点気になったのが、真琴の正面画の時胸の下に変な（？）ラインが
　描かれることが時々あったのですが、違和感がありました。

５）音楽
　サザエさんとビフォーアフターの間くらいのイメージの曲ですかね。
　作風にしっくりきていたと思います。
　同じテーマをアレンジして適用するのはどの作品でも見られますが、
　この作品ではとくにそれを徹底していた気がします。

６）好きなシーン
{netabare}
①圭「おまえの母さんだ」
　千夏「お母さん！」ハグっ！

　まだ圭の両親が未登場だったので、本気でだまされました。
　複雑な家庭環境なのかな…と。
　
　すぐに圭のボケと解りますが、この段階ではまだ千夏は真琴に
　懐いていないにもかかわらず抱きついたあたり、
　「どんだけ芸人やねんっ！」
　と突っ込みました。

②部屋で真琴がチトさんと会話しているのを聞いて
　「うわ、この人あたまイってる」という顔の千夏。

③マンドレイク採取
　草むらに入った時点でもしかして…と思ってましたが、
　出てきたマンドレイクが想定したものの3倍くらい大きかったので唖然。
　しかも今まで私が見てきたどのマンドレイクよりもキモい（笑
　うねうね動くのがなおキモい

　これから大根を見るたびに私はこのマンドレイクを思い出すのでしょう。

④千夏「110番って何番！？」
　千夏の不審者に対する正しい対応に吹きましたが、
　このセリフで思いっきり混乱してることが露見し、
　さらに爆笑しました。

⑤ばっけの天ぷらを見た際の千夏の表情
　あの「うわぁ…」嫌そうな表情、最高ですね。　

　揚げたてのばっけの天ぷら…リアリティが尋常じゃありません。
　凄く美味しそうでした。すぐコンビニにビールを買いに行きましたね。
　　
⑥真琴が全然魔法を使ってないことを、茜がチトから聞いたと言った時
　チトが目をそらしたシーン

　もう細かいところまでぬかりありませんね。
　
⑦酔いどれの茜と犬飼さん
　最近の若い子はあまりお酒を飲まなくなった気がします。
　（健康にはとてもいいことだと思いますが）
　だからこそ、このぐでんぐでんな感じは萌えます。
　あまりに美味しそうに飲んでるので、私も飲みたくなりました。

⑧犬飼　完全犬化
　もう絶対こうなるってわかってましたが、吹きました。
　柴犬位のを想像してたところ、3倍くらい大きな犬だったので
　余計爆笑でした。

　夜になって犬飼さん人に戻りましたが、かなりの美人ですね。
　圭が「タイプ」って言ったのには同意です。
　しかし圭は真琴を花見に誘ったりしている割に
　そこまで恋愛感情は無いんですかね？

⑨なおの調理実習
　もう恐ろしくて観てられませんでした。
　卵割れないとか「卵かけごはん食わんのかっ！」と突っ込みました。

　魔女の小指は相変わらず真琴の天然炸裂です。きもっ！
　なおの言った通りもっとかわいいのを想像してました。

⑩リンゴの摘花
　圭パパの津軽弁での説明が全然通じないんで、圭にバトンタッチ。
　圭パパ、悔しそうにしてて千夏にフォローされてるところが可愛いです。
　
　そのあと間引きされた花を見ての茜と圭のやり取りがまた爆笑です。　


{/netabare}