空知 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
何も考えず、気軽に観てるだけで笑える作品
原作未読。
2016年冬期、個人的には、シリアスで良い意味で重い良作が評価の高いグループを形成していたため、頭を空っぽにして笑える作品が「この素晴らしい世界に祝福を!」でした。笑える作品は1期に1つ2つはほしいですし、2016冬は、この作品がそのニーズに応えてくれることになったが故の成功だったと思います。
第1話を観たときには、「この作画では次回あたりで切ることになりそうだな」と感じていたのですが、良い意味で裏切られました。おばかアニメなのですが、何も難しいことを考えずにケラケラと笑える作品でした。
引きニートの主人公カズマ、天真爛漫でちょっとおつむが足りない女神アクア、爆裂魔法を意味もなく使いたがる-めぐみん、ドM変態のダクネス。どのキャラも笑わせてくれました。
作画というかキャラデザは誉められたものではありませんが、声優さんの頑張りなども作画の悪さを忘れさせ、笑わせてくれました。原作オリジナルのキャラデザよりもアニメのキャラデザのほうが崩れているのは、もしかして意図的なのか?と思わせるほどでした。
第3話では、 {netabare}キャベツが登場!この時、「おいおい、業界ではそっとしておかなければならないキャベツ事件までネタにするつもりなのか!?」と笑ってしまいました。キャベツはそこそこ描けており、「あの作品よりもちゃんと作画してるだろw」{/netabare}と言わんばかりのネタ?でした。
【ちなみに、キャベツ事件とは、「夜明け前より瑠璃色な~Crescent Love~」(2006年秋)においてキャベツの作画が崩壊し、バンダイビジュアルが作画に関して謝罪した事案です。個人的には、作画があまりよくないものの、純愛モノで割と好きな作品です】
{netabare}第9話は、とある団体からクレームが入るのではないかと思うほどのエロ回でしたが、{/netabare}イヤミがなかったですし、むしろ爽快なくらい笑わせてくれました。やるときは、これくらいやってくれたほうが潔くてよいですね。{netabare}ダクネスの裸は{/netabare}、大丈夫なのか、これ!と見てるほうが心配になるほどでした。
作画は悪くとも、ストーリーが良ければ、けっこう楽しめる作品になるんだなと感心しました。低予算であっても、人気作を産み出すことができることを証明した作品と言ってもいいでしょう。
ただ、第7話、第8話あたりは中だるみしていましたから、この作品は10話完結で救われたんじゃないかと思います。12話だったら、持たなかった?かも。そういう意味では、最終話で {netabare}2期発表がきたときには{/netabare}、楽しみでもあり、同時に大丈夫かなぁという一抹の不安も感じました。
{netabare}2期には新しいキャラクターも出てくるようですし、マンネリ化せず、再び笑わせてくれることを楽しみにしています。{/netabare}