もろう さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
推理の内容云々ではなく
OPがお洒落で、特に折木 奉太郎を千反田 えるが手を取って引き上げるシーンが好き。
京アニのキャラクターデザインは本当に可愛い。
私は推理アニメというよりも、それはあくまで大まかな設定で、キャラクターの心の変化や気持ちの部分を細かく描いている作品のように感じた。
演出が個性的で奇妙だったり派手で、でもそれがアニメならではで面白くて良かった。(千反田 えるの髪が伸びて折木 奉太郎に絡みつくシーンや、勧誘ポスターから文字が溢れ出てくるシーンなど)
仮説を立てるときのイメージの演出が面白くて分かりやすい。
目線の動きかた、一瞬の表情の変化が細かい。
背景がとても綺麗で、郷愁を感じる。
千反田 えるの「私、気になります」という瞬間のSEと眼の輝き方が好き。
結構早い段階で千反田 えるの失踪した伯父である関谷純の謎が解けて今後どう展開していくのか気になった。
福部 里志の折木 奉太郎への随所随処に見られる態度の不穏な感じが怖かった。
折木 奉太郎がトリックを完璧に解けなかった時、納得できていないのは分かるが、皆の反応が少し怖く感じた。
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に、だ。」と言い、省エネと平穏を望んでいると言いながらも、入須冬実に「心からの言葉ではない。それを嘘と呼ぶのは、君の自由よ。」と言われた時の反応から、折木 奉太郎の本心は言葉とは別にあるのだと感じた。
最終回のもどかしい感じと、美しい桜の背景と共に終わるのは良かったが、互いに想いが通じる瞬間も観たい!