コアラ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
戦車がある女子高ライフ
軽快で明るいミリタリーエンタメ作品。
オリジナルTVシリーズ、OVA、新作劇場版と
順調に続編が製作されておりますね。
劇場版の初日に行ってきましたけど、期待にたがわぬ
面白さと勢いを感じましたね~
興行収入も10億円を超えたそうでおめでたい限りです。
茨城県大洗町のご当地アニメでもあり隣県在住の
コアラには親しみ深いものがありますね。
・○○×女子高生の意外な組み合わせ
新趣向のガールズアニメと言えます。
ひじょうに意外な組み合わせですが、
このあとに傾向の似た作品が作られるように
なったことからもわかるように、
すぐれたオリジナリティだったと思います。
・試合(戦闘)シーンのおもしろさ
劣勢な状態から巧みな戦術を次から
次へと繰り出して、痛快な勝利を重ねます。
{netabare}特に、TVシリーズの5~6話は面白いです。
地形的有利を得づらい野戦で偶然ではない
勝利を収める熱い戦いが見られます。
さらに本来であれば準決勝、決勝は勝てる要素が
見当たらないわけです。しかし、相手チームの
油断や無策、思わぬ弱点の露呈などで痛快な
下剋上を果たしてしまうところが本作品の
最大の面白さといえましょう。
その仕掛けとしての市街戦もまた見事な作戦と
なり得るわけですね。{/netabare}
・シナリオの巧みさ
架空の世界にリアリティを織り込む配分が
絶妙で、視聴者はあまり考えなくとも安心
して作品世界に入っていけます。
{netabare}「戦車道」という奇抜な発想を、空母型学園艦
というさらにばかばかしいほど巨大な
舞台装置で覆うことよって不思議な世界を
納得させることに成功しています。
また、戦車戦の目的を「部活動」「全国大会」で
健全なものに薄め、「廃校の危機」を救うため
正当化しているともいえます。{/netabare}
・精緻な作画・音響
人物の作画もきれいな方だと思いますが、
特にすごいのは戦車の造形、挙動です。
{netabare}CGの力を借りているとはいえ、キャタピラで
動く戦車の独特の動きを見事に表現して
います。また、ディーゼルエンジン音や、
砲塔の旋回音など音響効果も素晴らしいですよ。{/netabare}
・軽快な吹奏楽
音楽で特筆すべきなのはこれです。
主人公チームはもとより、相手チームの
モデル国にならった曲目を吹奏楽が
盛り上げてくれています。
・沙織に始まり沙織におわる
{netabare}主人公チーム(あんこうチーム)の5人は
天才型のみほ、華、麻子、機動型ミリオタの
優花里、そして茅野さん演じる通信手の沙織。
一番好きなキャラですね~
みほを戦車道にカムバックさせ、麻子や一年生の
世話をしたり、みほを励ましたり、マウス撃破の
ヒントを思いついたり、影のMVPといっても
過言ではありません。{/netabare}
・一年生チームが可愛い
これは個人的趣味ですけど、一年生チームが
6人とも可愛いです。
・姉妹対決
{netabare}TVシリーズの決勝戦では姉妹対決となりますが、
母も含めて、戦車道家元としての確執なども
あって重い意味を姉妹対決で表現しています。
最後は一騎討ちとなりますが、双方精一杯の
がんばりをみせ、すがすがしいエンディングに
向かいます。{/netabare}